米映画館チェーン、行き場を失った映画祭作品の劇場公開に乗り出す

米映画館チェーン、行き場を失った映画祭作品の劇場公開に乗り出す

7月4日(土) 22:00

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映画祭で高い評価を受けながら、配給が付かずに埋もれてしまう作品は少なくない。そうした映画を自ら劇場で公開する新たな取り組みを始めると、米国の映画館チェーン「アラモ・ドラフトハウス」が発表した。

新プログラム「アラモ・エクスクルーシブズ」は、サンダンス、カンヌ、ベルリン、トロントなどの主要な映画祭や、アラモが主催するジャンル映画祭「ファンタスティック・フェスト」に出品されながら、買い手の付かなかった作品を対象とする。アラモは作り手と直接手を組み、宣伝を支援したうえで、全米の自社劇場で期間限定の上映を行うという。

背景にあるのは、コロナ禍を経て厳しさを増したインディペンデント映画の状況だ。映画祭で好評を得ても配給会社が現れず、そのまま行き場を失う作品が増えているという。アラモ・ドラフトハウスは、座席で食事を楽しみながら映画を観られるスタイルで知られ、2024年に米ソニー・ピクチャーズの傘下に入った劇場チェーンだ。マイケル・クスターマンCEOは、今回の取り組みをこう説明する。

「アラモ・ドラフトハウスは創業以来、独立系の映画を後押しし、作り手と強い関係を築いてきた。観客は、機会さえあれば、大胆で独創的な作品にも足を運んでくれる。今回の取り組みは、その自然な延長だ」

プログラムの第1弾に選ばれたのは、テキサス州オースティンのパンクバンド、バットホール・サーファーズの軌跡を追ったドキュメンタリーだ。ファンタスティック・フェストなどを統括するリサ・ドライヤーは、作品選びへの思いをこう語る。

「素晴らしい作品の多くが、映画祭でお披露目されたきり、本来あるべき劇場公開の機会を得られずにいます。ホラーからコメディまで、ジャンルを問わず、そうした映画をこれからも探していきます」

第1弾となるこのドキュメンタリーは、この夏の終わりに全米のアラモ各館で独占公開される。

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Photo by Amy Brothers/ The Denver Post//Getty Images
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