毎日“元気満点な子どもたち”と闘う保育士…心折れずに全力で向き合う先生の姿に「頭が上がらない」【漫画】

園児と楽しく遊ぶ先生の姿/(C)黒崎冬子/KADOKAWA

毎日“元気満点な子どもたち”と闘う保育士…心折れずに全力で向き合う先生の姿に「頭が上がらない」【漫画】

7月3日(金) 8:10

園児と楽しく遊ぶ先生の姿
【漫画】本エピソードを読む

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、漫画家・黒崎冬子さんが月刊コミックビームで連載中の『いたいのいたいのそらをとべ』だ。
『いたいのいたいのそらをとべ』第1巻の書影

同作は小さな保育園にやってきた新米保育士・荒木砂光と、子どもが好きすぎる大洋るいが2歳児クラスの園児たちと向き合う様子が描かれた一作。以前黒崎さんのX(旧Twitter)に第1話が投稿されると、約2000もの「いいね」が寄せられている。そこで作者の黒崎さんに同作を描いたきっかけや、こだわったポイントについて話を伺った。

■元気いっぱいな園児たちに苦戦する新米保育士
『いたいのいたいのそらをとべ』第1話(4/45)

ある日、小さなマンションの1階にあるぎんが保育園に、新しい先生としてやってきた荒木砂光。園長の春日蕾音が彼を迎え入れて「ちいさい園で驚いたでしょ」と声をかけるも、荒木は活発に遊ぶ子どもたちによって何も聞き取れない。

そして、後からやってきた先輩保育士の大洋るいが子どもたちに合図を送ると、「よろしくおねがいします」と大人を驚かすほどの大きな声が。あまりの大きさに園長は失神してしまい、慌てて心臓マッサージを施す荒木。しかし、まったく動じない大洋は、笑顔で子どもを抱えながら「大洋るいです!」と挨拶するのだった。

読者からは「元気ハツラツな子どもたちが可愛すぎる」「本当に保育士の先生には頭が上がらない」など様々な反響が上がっていた。

■作者・黒崎冬子さん「かわいいだけの天使として描かないようにしたかった」
『いたいのいたいのそらをとべ』第1話(10/45)


――『いたいのいたいのそらをとべ』を描くに至った経緯をお教えください。

子どもに関するあまりにも悲しいニュースに対してずっと強い想いがあり、大きくてコワモテの保育士とおばけの子どもの短編という形で2023年ごろからアイデアを練っていました。

2024年年末にコミックビームの編集さんに話したところ興味を持ってくれて連載&単行本になりました。

当初は主人公たちの悲しみにスポットを当てたシリアス要素が強い話の予定だったのですが、連載企画にするにあたり担当編集さんが手綱を引きまくってくれて、物語の土台にシリアスなテーマを残したまま、保育園をメインの舞台に移し保育園児たちが大暴れする可愛さや、ポジティブな愛の要素もお話に加えることができて、『いたいのいたいのそらをとべ』という連載になりました。

単行本の1巻という形で世に出すことができてとても嬉しいです。

――第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

とにかく子どもの生命力の輝きを見てほしかった。

一人一人が小さな太陽のようで、とっても可愛いんだけどかわいいだけの天使として描かないようにしたかったです。

大人にとって都合なんて全然よくないし制御できない感情がたくさんある一人の人間であり、大人とは全く異なった存在の子どもとして描きたかった。

1話後半のすな先生とるい先生の「キラキラ」のやり取りはお話のテーマで1話の見せ場でもあるので、読んでる人の胸を打てるように考えて考えて描いたシーンです。

――『いたいのいたいのそらをとべ』の話を描き進めていくうえで何か苦労したポイントはありましたか?

大人と子どもの物語を描く上で、ハッピーエンドで綺麗に区切れない人生を、ままならなさを抱えながら一生懸命生きていく姿を描きたかった。

その様子がキャラクターや読者を突き放す冷たいものにならないように、漫画の人物が大人も子どもも、自分の人生の痛みを感じながらも「生きるに値する」とキャラクターにも読者にも思ってもらえるように頭をひねることに苦労しましたし、これからも苦労すると思います。

ちなみに保育園の下調べなどは担当編集さんのお子さんの保育園の見学に行かせてもらったり、友人のお子さんと会ったりインタビューしたりで可愛い楽しい幸せばかりで全然苦労ではありませんでした(笑)。

――読者へメッセージをお願いします。

4月10日に『いたいいたいのそらをとべ』第1巻が発売されました!

今回WEBテレビジョンさんにインタビューしていただき、漫画の中では言及できない物語のベースの部分についてお話しできてとてもありがたかったです!

作品の中ではインタビューでは語りきれなかったキャラクター一人一人の物語があるので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。



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