「ザ・グローリー」の“ブランド好きCA”とは別人…チャ・ジュヨンのカリスマに目を奪われる王妃の壮絶一代記<元敬~欲望の王妃~>

「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」より/(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ザ・グローリー」の“ブランド好きCA”とは別人…チャ・ジュヨンのカリスマに目を奪われる王妃の壮絶一代記<元敬~欲望の王妃~>

7月2日(木) 12:30

「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」より
【画像】美しい衣装をまとったチャ・ジュヨン&イ・ヒョヌク

「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」(2022年ほか)で主人公をいじめる同級生の一人・ヘジョンを演じ、注目を集めたチャ・ジュヨン。そんな彼女が押しも押されもせぬ主演俳優としての地位を確立するきっかけになった韓国時代劇「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」(2025年)が、7月2日(木)からCS放送「衛星劇場」に登場する。「ザ・グローリー」ではバスト露出シーンもやってのけた彼女ならではの大胆かつ壮絶な演技が大きな話題を呼んだ、“朝鮮王朝版・夫婦の世界”ともいえる刺激あふれる一代記、その見どころに迫る。

■朝鮮王朝第3代王・太宗とその妃・元敬の愛憎を描く

朝鮮王朝第3代王・太宗イ・バンウォン(イ・ヒョヌク)の正妃であり、第4代王・世宗大王の母としても知られる元敬(ウォンギョン)王后の、波乱に満ちた人生を描く「元敬~欲望の王妃~」。

物語は西暦1400年、開京(ケギョン)から始まる。2度の乱を経て兄と弟を退け、第3代朝鮮王として王位に就いたイ・バンウォンと、その正妃・元敬王后。2人は若い頃、民のための国を作るという志を共有し「すべてを分かち合う」と約束し、深く愛し合っていた。

しかし歳月が経つ中で、バンウォンは元敬王后に王としての資質があることに気づき、危機感を覚えはじめる。一方、易者を使って民の声を集める元敬王后のもとには「バンウォンが幼い弟を殺して王になったことで天の怒りを買い、日照りが続いている」「王は王妃に操られている」といった不平不満の声が届き、2人の間に決定的な溝が生まれていく。

■“王のパートナー”から“王をとりまく女性”へ…元敬の悲哀

太宗・世宗父子が生きた朝鮮時代初期は、兄弟同士や父子による骨肉の争い、後宮を巻き込んだ権力闘争など、韓国史の中でも有数のドラマチックな時代だ。太宗は兄弟を犠牲にして朝鮮王朝の礎を築いた“冷徹な国家建設者”、世宗は朝鮮独自の文字・訓民正音(ハングル)を生んだ名君として知られる。

それだけに時代劇の題材としても人気が高く、太宗の人生を描くドラマも「六龍が飛ぶ」(2015-2016年)や「太宗イ・バンウォン~龍の国~」(2021年)などがあるが、その妻・元敬王后にはこれまでスポットが当たったことはなく、元敬王后という死後の称号・諡号(しごう)以外、名も歴史に残っていないという。今作は、そんな元敬王后視点で物語を再構築した初めてのドラマだ。
「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」より


ストーリーの中心は、バンウォンと元敬王后のドラマチックな関係性。序盤、対等な伴侶としてバンウォンとともに革命を乗り越えてきた元敬王后だが、王妃となり、王の“政治的パートナー”から“王をとりまく女性”へと立場が変化。“民のための国を作る”という志からも遠ざけられ、後宮にはバンウォンと“共寝”をする妃たちが加わっていく。同志として、そして妻としてのアイデンティティが崩壊していく苦しみを経て、彼女は自分の人生を静かに受け入れる境地へと向かっていく。

この作品は、スリリングな宮廷サスペンスであり、夫婦の愛憎劇、さらに、“男に生まれていれば王にもなれた器”とまでいわれた一人のカリスマあふれる女性の一代記という要素を併せ持った濃厚な人間ドラマなのだ。

「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」

■「ザ・グローリー」では加害者グループのCA“ヘジョン”

そんなドラマチックな筋書きに、実力派キャスト陣の演技が奥行きを与えていく。元敬王后役のチャ・ジュヨンは、前述の「ザ・グローリー」で演じた加害者グループの一人チェ・ヘジョンの印象が強い。貧しい家庭出身で強い上昇志向と劣等感を併せ持ったヘジョンは、高級ブランドに異常な執着を見せるCAに成長。グラマラスなボディを強調したファッションで、胸を露出するシーンも話題を集めた。

そんなジュヨンが「元敬」では、知性とカリスマにあふれた王妃を堂々と演じきった。「私は王で、そなたは臣下である。そなたは私の決定に従えばよい」と冷たく告げるバンウォンに毅然として「私は妻です」と抵抗し、可愛がっていた侍女が側室としてバンウォンと“共寝”したと聞いて悲しみと失望の表情を浮かべる…。

そんな彼女の演技に、韓国でも「あのヘジョン役の女優が、こんなにカリスマある王妃になるなんて!」という驚きの声が飛び交った。一方で、1話では、対等に愛し合う2人を印象づけるため大胆なベッドシーンでバストをあらわにする場面も…。妖艶で思いきりのいい演技が元敬王后にも重なる。

■「ミセン-未生-」のイ・ソンミンが狂気の太祖役で存在感
「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」より


一方、第3代王・太宗ことバンウォン役には「再婚ゲーム」などのイ・ヒョヌクが扮し、静けさの中に隠された憤怒と悲哀、野心など複雑な感情を繊細に表現している。ジュヨン、ヒョヌクともに時代劇は今回が初出演ながら、韓国史に残る偉人を威厳たっぷりに演じた。

そして、太宗の父親で朝鮮王朝建国の祖、太祖イ・ソンゲに扮するのは「ミセン-未生-」(2014年)や「財閥家の末息子~Reborn Rich~」(2022年)などのベテラン俳優イ・ソンミン。可愛がっていたもう一人の息子を殺したバンウォンを憎み「あの玉座を地獄絵図にしてやろう」と怒りを爆発させるシーンなど、重厚な演技を見せる。なお、成長した息子・世宗役で「おつかれさま」(2025年)や「新入社員カン会長」(2026年)のイ・ジュニョンが特別出演しているので、こちらも要チェックだ。
「元敬<ウォンギョン>~欲望の王妃~」より


よく知られた太宗のストーリーをその妻・元敬の視点で描き直し、実力派俳優陣が濃厚な歴史大作に仕上げた「元敬~欲望の王妃~」。ドラマチックなストーリーと登場人物の感情の機微に没入せずにいられない歴史大作だ。

◆文=酒寄美智子



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