気温が高くなると汗をかく機会が増えてくるもの。ベタっとした感覚やニオイが気になりますし、場合によってはかゆみを伴う肌トラブルに発展することもあります。汗による肌トラブルは「あせも」が思い浮かびますが、実は「あせも」と「汗あれ」は違うのだそう。汗が原因の肌トラブル、そして対策方法をよしき銀座クリニック院長の吉木伸子先生に教えていただきました。
「あせも」と「汗あれ」の違い
「あせも」は、ブツブツが出る症状のことです。運動などで大量の汗をかいた際、汗を排出する管が詰まることで起こります。一方「汗あれ」は汗による肌あれのこと。汗をかいた後に、汗に含まれる塩分などの成分が刺激となって肌があれてしまいます。チクチク・ピリピリとした感覚が出るほか、かゆみを伴うのが特徴です。
汗あれは汗の成分が肌に刺激を与えることで起きます。衣服がこすれる場所や汗をかきやすい場所、特に首や髪の生え際、肘や膝の内側、お腹のベルト周り、背中、太ももの後ろなどには要注意です。
汗の成分には乳酸や尿素などの天然保湿因子が含まれるため、天然の美容液とも言われています。じわっと汗をかく程度であれば保湿が期待できますが、汗をダラダラとかいた後はきちんとしたケアをしないと肌トラブルにつながってしまいます。
汗あれを防ぐには、次の3つのポイントを意識していきましょう。
汗あれを防ぐ、3つのポイント
汗あれ対策1:汗をかいたら柔らかい素材のハンカチなどで拭き取る
汗あれを防ぐ最初のポイントは、汗をかいたとき。汗をかいたまま放置しておくと、水分が蒸発して塩分などの濃度が高くなり、肌に刺激を与えてしまいます。そのため汗をかいたら、こまめに拭き取るようにしましょう。ガーゼやハンカチなど吸水性が高く柔らかい素材のものを使うのがおすすめです。汗を吸い取るような感覚で、肌に軽く押し当てるようにします。ゴシゴシと擦ってしまうと皮膚のバリア機能が失われて、逆に汗あれが起こりやすくなるので注意してください。
汗あれ対策2:皮膚を清潔に保つ
2つめは、顔や体を洗うときです。体をナイロン素材のタオルなどでゴシゴシ洗うと刺激が強く、皮膚のバリア機能を低下させる可能性があります。そうならないために石鹸をしっかりと泡立てて、手でなでるように泡で洗っていきます。
顔は洗顔料を使い、2度洗いを行います。最初は少なめの洗顔料で顔全体を洗い、2度目はテカリが気になるところだけ洗います。顔も体同様、洗顔料を十分に泡立てて洗うのが基本です。洗い過ぎには気をつけましょう。
汗あれ対策3:保湿をする
入浴や洗顔をした後は、保湿も欠かせません。気温が高くなる時期には保湿をしなくてもいいのでは?と思うかもしれませんが、汗あれ対策で重要なのは保湿。保湿剤はベタつきがなくサラッとしたジェルタイプやローションタイプなら、夏場でも使い心地もよいでしょう。
汗あれ対策ができるアイテムは

筆者撮影
例えば「ユースキン薬用あせもジェル」や「キュレルジェルローション」は汗による肌荒れを防ぐことを謳っています。またお肌に合えば赤ちゃんでも使用できます。もし肌に合わない場合には、すぐに使用を中止してください。
汗をかく季節の肌トラブルを防ぐためには、日々の対策が欠かせません。ただし、このような対策を取っても改善が見られない場合、かゆみや痛みが強い場合には、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
文・川崎さちえ編集・編集部イラスト・Ponko
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