新たな才能の発掘とグローバルな舞台で日本の映像表現の可能性を追求することを目的とした「IMAGICA GROUPオリジナル映画製作プロジェクト」第3弾の企画募集が、6月30日よりスタートした。企画応募締切は8月31日。
本プロジェクトは、企画募集、選考、製作を通じて、国際映画祭への出品・受賞を視野に、クリエイターの挑戦を映画作品として実現する取り組み。これまでに2作品が選出され、現在、映画化に向けた製作が進められている。
2025年に始動した本プロジェクトは、IMAGICAのグループ会社内から国際映画祭への出品および受賞を視野に入れた映画企画を募集し、毎年1本作品を選定して製作。これを5年間に渡り継続することで才能あるクリエイターの発掘・育成を図ると共にIMAGICA GROUPとしての創造⼒と表現⼒を世界に向けて発信していく。
第1弾では、寺田ともか(監督・脚本)、土川はな(オー・エル・エム/プロデューサー)による「マリア」が受賞。第2弾では、関友太郎(ピクス/監督・脚本)、ハンサングン(ピクス/プロデューサー)による、「OUR SON」が受賞した。両作品とも現在、映画化に向けた製作が進⾏しており、国際映画祭への出品を視野にした準備が進められている。
■第1弾作品「マリア」
福祉の目が届かない、制度の隙間に生きる若者たち。
生まれてこなければよかったという呪いを、愛されなかった者は愛せないという呪いを、
⾝をよじって振りほどく、若いふたりのひと夏の物語。
▼監督・脚本:寺田ともか
1993年、⼤阪生まれ。関⻄学院⼤学卒業後、社会福祉⼠として働く。
横浜の寿町(ドヤ街)にある小さな診療所で、野宿者の方や、アルコール・ドラッグなどの依存症を抱える方と関わりながら働いた後、DVや性被害を受けた⼥性の⽀援などに携わる。
2020年より分福に所属。是枝裕和監督らのもとで監督助手として映画制作を学ぶ。
日本に暮らすクルド人の家族を描いた「マイスモールランド」、是枝監督「怪物」などに監督助手として参加。現在も社会福祉⼠として働きながら脚本の執筆を⾏なっている。
▼プロデューサー:土川はな(オー・エル・エム)
1993 年生まれ。イギリスの⼤学を卒業後、2016年オー・エル・エムに入社。
それ以来、三池崇史監督作品を中心に数多くの実写映画やテレビドラマの制作に携わる。近年はアメリカ、イギリスなどの海外プロダクションとの共同制作の映画作品でもラインプロデューサーを務める。
第2弾作品
■「OUR SON」
結婚相手ではなく精⼦提供者を選ぶということ。そしてその結果生まれてきた⼦どもの運命。“これまでの出産”と同じことと違うこと。新たな技術(=AID)と人間が初めて対峙する際に生じる、未経験の感情に迫る物語。
▼監督・脚本:関友太郎(ピクス)
1987 年神奈川県生まれ。東京芸術⼤学⼤学院映像研究科を卒業後、NHKドラマ番組部を経て、監督集団「5月」の映画・ドラマ作品の監督を務める。2026年よりP.I.C.S.所属。
2014年、共同監督を務めた初作品「⼋芳園」をカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門へと送り込む快挙を成し遂げ、18年「どちらを」にて、再びカンヌ国際映画祭短編コンペティション部門で正式招待を受けた。
22年、初の⻑編映画「宮松と⼭下」がサンセバスチャン国際映画祭 New Dirctors部門に正式招待。25年、連続ドラマW「災」で⺠放連盟賞優秀賞受賞。⻑編2作目となる「災 劇場版」がサンセバスチャン国際映画祭コンペティション部門、釜⼭国際映画祭に正式招待された。
▼プロデューサー :ハンサングン(ピクス)
2011年P.I.C.S.入社後、アートディレクター/プランナーの経験を生かし、TVCMやコンテンツ開発を中心に企画・プロデュース。
14年初めて挑戦したShort Film「B級⽂化遺産」でFlorida Film Festival最優秀短編外国語映画観客賞。20年から26年現在まで続いているNHK特集ドラマ「岸辺露伴は動かない」シリーズではギャラクシー賞テレビ部門2021年1月度月間賞を受賞。23年映画「岸辺露伴 ルーヴルへ⾏く」が公開、第55回照明技術賞受賞。25年は映画「岸辺露伴は動かない 懺悔室」が公開。26年公開した映画「ソニックビート」は「ファンタジア国際映画祭」の「Fragments d'Asie 2025」部門に正式出品された。
■第3弾企画審査の流れ
募集開始:2026年6月30日(火)
提出期限:2026年8月31日(月)
⼀次審査:2026年9月1日(火)から10月30日(⾦)(予定)
⼀次審査通過企画決定:2026年11月上旬(予定)及び発表。
⼆次審査提出期限:2026年12月25日(⾦)(予定)
⼆次審査:2027年1月1日から2月28日(予定)
受賞作品決定:2027年3月上旬(予定)
なお、第3弾作品の製作費は、IMAGICA GROUPが上限7000万円を出資し、製作委員会やそれに類する共同事業体を発足・組成した上で、最終決定する。
【作品情報】
・
災劇場版
【関連記事】
・
IMAGICA、オリジナル映画製作プロジェクトを始動是枝裕和監督らが審査に参加、第1弾はカンヌで発表
・
CHANELのショートフィルムコンペで首藤凜、田中さくら、古川葵の3監督に決定
・
第17回京都映画企画市ファイナリスト決定! 時代劇の新企画誕生の瞬間を目撃せよ