演技未経験だったイラクの少女、主演作がカンヌで受賞!「大統領のケーキ」メッセージ動画

演技未経験で主演したバニーン・アハマド・ナーイフ

演技未経験だったイラクの少女、主演作がカンヌで受賞!「大統領のケーキ」メッセージ動画

7月1日(水) 18:00

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第98回アカデミー賞国際長編映画賞イラク代表、第78回カンヌ国際映画祭でイラク映画として初めて監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をダブル受賞した「大統領のケーキ」で、主人公を演じたバニーン・アハマド・ナーイフのメッセージ動画(youtube.com/watch?v=L1js4NPfv5s)、本編映像が公開された。

第33回ハンプトン国際映画祭最優秀映画賞、審査員賞を受賞、第31回アテネ国際映画祭観客賞受賞、第73回サン・セバスティアン国際映画祭観客賞ノミネートなど、世界の映画祭が絶賛し、さらに映画批評サイト「ロッテントマト」にて批評家99パーセント、オーディエンス91パーセント(2026.6.15時点)の高評価を得ている。なお、本作はラミアを含め、出演者全員、演技未経験者がキャスティングされている。

物語の舞台は、1990年代独裁政権下のイラク。人々が戦争と食糧不足に苦しむなか、フセイン大統領は自身の誕生日を祝うケーキを作るよう、国内の各学校に命じていた。9歳の少女ラミアは、ある日、小学校で行われたくじ引きで“名誉ある”ケーキ係に指名される。ケーキが用意できなければ重い罰が待っているラミアは材料探しのために町を駆け回る。

このほど公開されたバニーンの動画は「11歳で6年生です」という初々しい挨拶からスタート。カメラをまっすぐ見つめて話すその佇まいには、どこか大人びた堂々たる風格も漂っている。動画の中で彼女が語るのは、相棒の雄鶏「ヒンディ」との撮影秘話。「特に記憶に残っているのは、川辺でのシーンでヒンディが大切な材料リストを破ってしまったこと。それが一番の思い出です」と、撮影当時を笑顔で語る。

本編映像は、川辺の石壁に腰を掛けているラミアの姿を、足元から捉えた場面から始まる。学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」という重大な任務に選ばれてしまい、どうしたものかと考えている場面だ。切羽詰まった状況の中で懸命に知恵を絞る少女と、どこか憎めない相棒の雄鶏が織りなす、ユーモラスで可愛らしい本編シーンの一端を垣間見ることができる。

この場面について、先日来日していたハサン・ハーディ監督は、撮影前に子どもたちとワークショップを重ね、歌やダンス、ジョークを交わしながら信頼関係を築いたと語り、そのうえで「カットがかかるまで役を生きること」「演技に正解も不正解もないこと」という2つのルールを伝えたという。ラミアが紙に書かれたケーキの材料を読み上げるこの場面では、雄鶏が突然紙を奪うという予想外のハプニングが起きたが、バニーンは動じることなく自然に演技を続けた。動物を相手にした撮影現場で起きた奇跡的なハプニングを乗り切ったバニーンについて、監督は「まさに彼女がラミアとしてそこに存在していた証拠だった」と絶賛している。

「大統領のケーキ」は7月10日から新宿ピカデリーほか全国公開。

【作品情報】
大統領のケーキ

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