【写真】鷹臣(坂東彌十郎)が犯した罪について話をする雫石(山口馬木也)と五十嵐(岩谷健司)
黒木華が主演を務めるドラマ「銀河の一票」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の最終回が6月29日に放送。選挙戦最終日に流星(松下洸平)が演説で衝撃の告白をしたシーンに、SNSでは視聴者の反響が多く寄せられた。(以下、ネタバレを含みます)
■「銀河の一票」とは
同作は、政治家の不正を密告する告発文をきっかけに全てを失った、与党幹事長の娘で秘書を務めていた星野茉莉が、偶然出会った政治素人のスナックママ・月岡あかりを東京都知事にすべく選挙に挑む、新たな“選挙エンターテインメント”。若くして政治の世界で生きてきた女性と、市井(しせい)に生きる女性がタッグを組み、都知事を目指して奮闘する50日間の物語を描く。
幼い頃から政治の世界に身を置いてきた政治家の娘・茉莉は、目指す何かを見つけると周囲を忘れて一直線に突っ走ってしまう性格の持ち主。不正疑惑を隠ぺいし、自身に冷酷な仕打ちを与えた父への復讐(ふくしゅう)も兼ねた都知事選で“選挙参謀”として戦っていく。
対照的に、市井に生きる「スナックとし子」のママ・あかりは、常に明るく周りを照らすような人物だが、過去には「全てを失った」出来事も。そのとき救ってくれた“スナックのママ”のお店で、今もなお働き続けている。“政治は遠くにあるもの”として過ごしていたあかりの元に突如として現れた茉莉が、あかりの人生を一変させることとなる。
主人公・茉莉役の黒木とあかり役の野呂佳代の他、茉莉の父である幹事長派閥のホープで、茉莉を子どものころからよく知る兄のような存在で幼なじみの日山流星を松下洸平、茉莉の父親で与党・民政党の幹事長を務める鷹臣を坂東彌十郎、「スナックとし子」の先代のママ・とし子を木野花、鷹臣の秘書・雫石誠を山口馬木也が演じる。
また、元幹事長秘書で、現在は「よろず困りごと相談所」で街の人々の相談を受けている五十嵐隼人に岩谷健司、都連会長・葛巻仁志に堀部圭亮、東西新聞の記者・雨宮楓に三浦、元西多摩市長の雲井蛍にシシド・カフカ、暴露系YouTuberの白樺透に渡邊圭祐、流星の秘書・藤堂昴に倉悠貴、AI企業社長・風間藍生に梶裕貴、声優の白鳥光留に日高のり子が扮(ふん)する。
■茉莉は父・鷹臣の秘密を知る
「茉莉ちゃんには知る権利がある。茉莉ちゃんにとっても、爆弾だから」と、流星から呼び出された茉莉は、“告発の手紙”に関する調査報告書を見せられる。
5年前、鷹臣は悪性心筋血管芽腫を患っていた茉莉の母・瑠璃(本上まなみ)に治験を受けさせるため、治験対象外となる基礎疾患の喘息を既往歴から外すように医大教授の新座値利と取引をしていた。教授は多額の科研費と医学部長昇進を手にしたものの、周りから疑いの目を向けられ、内部調査が始まったことで追い詰められていた。
そこで教授は、5年前の取引を世間に公表すると鷹臣を脅し、それが嫌なら自分を守れと再び取引を持ちかけるが、鷹臣が断ったことで学部長は自死したと、流星の話を聞いて推測する茉莉。
同じ頃、五十嵐は鷹臣の政策秘書・雫石に会い、「答え合わせがしたい」と自ら突き止めた5年前のある重大な事実をぶつけていた。それは、茉莉が流星から聞いた鷹臣と転落死した学部長の話と同じ内容についてだった。
この件が世に出れば、民政党幹事長である鷹臣への信頼が失墜するだけでなく、鷹臣の娘で秘書を務めていた茉莉も、非難の目にさらされてしまう。あかりに迷惑をかけてしまうと考えた茉莉は、あかり陣営から離脱することを世間に公表。そしてある覚悟を胸に、ようやく正体が判明した“告発の手紙”の送り主に会いに行く。
茉莉が会いに行ったのは雫石だった。雫石から聞かされたのは、自分が予想した通りの話で、雫石は学部長が自死したことに重い責任を感じており、“告発の手紙”を送っていたのだ。
その後、最後の演説を終えたあかりは茉莉に会いに行き、学部長が亡くなったことに涙する茉莉に対して、「茉莉ちゃん、私今日ね、理由がなくても生きられる、生きたいって思えたよ。自分が生きる理由じゃなくて、誰かに、みんなに生きてもらうために都知事になりたいって思えたよ。ありがとね。茉莉ちゃん」と伝えるのだった。
■流星が最後の演説をしたシーンに「えっぐい展開」の声
昴からある音声データを受け取った後、最後の演説を始めた流星。応援に駆けつけた鷹臣を前に、流星は昴から受け取った音声を公開した。それは、鷹臣が流星に「ギルバの人質解放交渉で無事に解決できたら、それなりのポストを約束してほしいと総理に伝える」と話した時の密談の音声だった。
その直後に演説は強制終了させられてしまうが、事前に昴から業務委託を依頼されたチームあかりのメンバーの協力によって、再び演説を始めた流星。
「結果的に私が行ったことは皆さんご存知の通りです。事件解決後、私は外務副大臣に、星野先生は総務会長に就任しました。私たちは人質事件を利用したんです。倫理的に許されることではありません」と、流星は告白する。
続けて「それでも私と星野先生が力を得たかったのは…解釈改憲を止めるためです。解釈改憲とは、憲法の条文ではなく、その解釈を変えることによって、実質的に憲法の内容や意味を変えるということです。本来、憲法改正のハードルは高く、皆さんの意思が大きく反映されます。でも、解釈の変更は閣議決定で可能です。そしてこの解釈改憲は主に平和に関する条項で行われます」と、流星は人々に伝えた。
演説を聞いていた人から「改正だって必要なんだよ、憲法は!」と声が上がると、流星は「おっしゃる通り!時代に合わせた変化も必要かもしれません。結果的に守られて来たものもあるでしょう。だからこそ、アフターではなく、ビフォーの話をしませんか?話しましょう!一緒に考えましょう!きれい事だと揶揄されることを恐れずに、諦めず、探しましょう!銀河が、一つ一つの星が、輝き続けられる道を。世界と、あなたと、私の幸福のために!」と、集まった人々に自身の思いを届けた。
流星の演説を聞いていた茉莉は、母からもらった電球のライトをつけ、あかりやほかの人々も携帯のライトをつけて上に掲げるのだった。
流星が最後の演説で衝撃の事実を告白し、民衆に思いを届けたシーンに、「えっぐい展開だなぁ」「解釈改憲の話まで!」「わぁぁ流星!」「すごいこと起きてる!」「やばい、抱えてるものが爆弾すぎた」「昴が業務委託してたww」「流星が捨て身アタックしてる!!!」「ギルバ人質救出にも裏があったか」「松下くんは本当にいい役者だ」「泣かせるじゃねーか」「流星、お前ってやつは…」「りゅうちゃん思い切ったね」「今の日本政府は一緒に考えるっていう発想がないよね」「ここで解釈改憲入れてきたのすごいね」「みんなスマホの光で流星を応援してるよ」などの声が上がり、「銀河の一票」がX(旧Twitter)のトレンド1位にランクインしていた。
この後、都知事となった流星と、副知事に任命された茉莉、あかり、五十嵐、蛍が横に並んで立ち、記者たちの前であいさつをする場面も。
放送後は「素晴らしいドラマだった」「近年で最高傑作ではありませんか!」「昴と流星のスピンオフ見たい」「きれいなものを見せてくれてありがとう」「都政編やりませんか?」などの声が上がり、視聴者の心に深く残るようなすてきな最終回となった。
◆文=奥村百恵
※日高のり子の「高」は正しくは「はしごだか」
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