back number、5大スタジアムツアー完走し50万人を動員清水依与吏「一緒に歌って、持ち寄った孤独の大きさを確かめたい」

back numberが5大スタジアムツアーを完走。日産スタジアム公演も大成功となった/撮影:半田安政

back number、5大スタジアムツアー完走し50万人を動員清水依与吏「一緒に歌って、持ち寄った孤独の大きさを確かめたい」

6月29日(月) 10:21

back numberが5大スタジアムツアーを完走。日産スタジアム公演も大成功となった
【写真】スタジアムツアー「back number“Grateful Yesterdays Tour 2026”」日産スタジアム公演で19曲を演奏したback number

back numberが6月28日に熊本・熊本えがお健康スタジアムで行った公演で、スタジアムツアー「back number “Grateful Yesterdays Tour 2026”」を完走。全国5会場、全9公演で50万人を動員した。

■6月14日の神奈川・日産スタジアム公演をレポート

今回のツアーは、5月2日の宮城・キューアンドエースタジアムみやぎからスタートし、静岡・静岡エコパスタジアム、大阪・ヤンマースタジアム長居、神奈川・日産スタジアムを回って、熊本でファイナルを迎えた。

6月14日、ライブが行われたのは日産スタジアム。舞台後方にそびえ立つLEDビジョンに「2026.6.14」「KANAGAWA」「NISSAN STADIUM」の文字と「back number」のバンドロゴが次々に映し出され、清水依与吏(Vocal & Guitar)、小島和也(Bass & Chorus)、栗原寿(Drums)の3人が姿を現すと、場内の多幸感が一気に大歓声となって湧き上がった。

メンバー3人だけで演奏し始めたのは「幕が上がる」。映画主題歌として2025年にリリースされたロックバラードの“大事なものを守れるくらい/強くなりたい”という切実な歌声が、広大なスタジアムの空間を強烈な一体感で包んでいく。途中で、サポートメンバーの3人が登場し、演奏に加わったところで「back numberです! よろしくお願いします!」という清水のシャウトと共に銀テープのキャノン砲が会場狭しと飛び交う。

そして、ライブアンセム「スーパースターになったら」で序盤からクライマックス級の高揚感を描き出してみせ、「一生懸命作ってきたもの、今までやってきたことを全部大事にして一生懸命、思いっきりやろうと思います。最後までよろしくお願いします!」と呼びかける清水に、約7万人の観客が拍手と歓声で応えた。
栗原寿/スタジアムツアー「back number“Grateful Yesterdays Tour 2026”」日産スタジアム公演より


■栗原寿「存分に楽しもうと思うんですけど。行けるかー!」

「クリスマスソング」から「青い春」でダイナミックな躍動感を描き出し、清水が「踊りに来たんだろ!」と煽り、「SISTER」へ。「皆さんのおかげで、今日も雨が降らずにおります!」と語りかけ、ペットボトルで乾杯してみせる小島。「存分に楽しもうと思うんですけど。行けるかー!行こうか神奈川!」と力強く叫び上げて熱いコール&レスポンスを呼び起こす栗原。そして清水は「大不正解」のワイルドな熱唱で満場のオーディエンスの心を震わせた後で「マジで今日は、自分たちだけのエネルギーじゃない感じがして」と感慨深く語った。

「花束」のメロディーの包容力も、「チェックのワンピース」のセンチメントも、「ハッピーエンド」でドラマチックに高まる想いも、そのすべてが深く強く胸に迫ってくる。清水が「わかるところがあったら、一緒に歌ってください!」と呼びかけ、「君の恋人になったら」では、会場一面のクラップとシンガロングが広がり、広い会場の距離感がぐっと近づいた感覚に包まれた。
小島和也/スタジアムツアー「back number“Grateful Yesterdays Tour 2026”」日産スタジアム公演より


スタジアムツアー「back number“Grateful Yesterdays Tour 2026”」日産スタジアム公演より

■スタジアムツアーで歌いたいと最初に思った曲「ベルベットの詩」を演奏

陽が傾き始めたライブ中盤、「次の歌を一緒に歌いたいなと思ってるんですけど」と清水が語ったのは「スタジアムツアーが決まった時、最初に『やろう』と思った曲」のことだった。

「こんなにちっちゃい一人の人間が作った歌が、せっかく来てくれたあなたの歌になんねえかなあと思って、ずーっとやってきました。たぶん次の曲だけじゃなくて、back numberっていう音楽はそういうものだと思います。だから、一緒に歌って、持ち寄った孤独の大きさを確かめたいかな」という言葉と共に、一際力強く歌い奏でたのは「ベルベットの詩」。“あるがままの姿で/自分のままで生きさせて”と渾身の絶唱を突き上げる清水。観客はハンドウェーブと大合唱で応え、演奏が終わった後も拍手がいつまでも続いた。

さらにロックモードを加速させ、「MOTTO」ではLEDビジョンのパネルが姿形を変えながら熱演を彩る、大会場ならではの大仕掛けも見られた。「ブルーアンバー」のメロウな歌が情感豊かに響いた後のビジョンには、インディーズ1stミニアルバム『逃した魚』のリリース前後、2009年当時の清水がブログに綴っていた思いが一つ、また一つと映し出されていく。

「俺達は今、たくさんの人達に支えられてて、その支えてくれる人達が見てる時に最高のライブが出来ないバンドなら、辞めようと思ってました。だから正直やめたいです」「後悔させない人に、バンドに、いつか…なりたい…」。当時の切実な苦悩と決意の言葉はそのまま、現在まで変わることのない「リスナー/オーディエンスの心にまっすぐ届く歌」への希求をリアルに物語っていた。

■「バンドがなくて、歌もなかったら、まっすぐに生きられていた自信はないです」

ライブもいよいよ終盤。最新楽曲「どうしてもどうしても」から「新しい恋人達に」、さらに「怪盗」を立て続けに披露して場内の熱気をよりいっそう高めてみせる。客席から聞こえる「ありがとう!」の声に「『ありがとう』はこっちのセリフだぜ!ありがとう!」と清水が応える。「紛れもなく、俺を生かしているのはあなたなので。どれだけ自分たちで妥協しないで作っても、誰かが再生ボタンを押してくれなかったら、今だにバンドとして何もないかもしれないし。正直、バンドがなくて、歌もなかったら、まっすぐに生きられていた自信はないです」と清水は語り、目を潤ませながら客席に向かって強く拍手を贈った。

「俺たちは十分に幸せにしてもらったからこそ、今日この汗だくの一日が、これからあなたの行く先にある暗闇で見つける小さな光に、完全な暗闇じゃないって伝えるだけの小さな光に、今日一日がなれるように、あと何曲か一生懸命やって帰ります。今日は来てくれて、見守ってくれて、一緒にライブを作ってくれてどうもありがとうございました!」という清水の真摯な言葉と共に奏でられた「水平線」が、スタジアムごと抱きしめるように雄大に響いた。

「ある未来より愛を込めて」では、入場時に配布されたリストバンドのライトが輝き、熱いクラップとともに会場の祝祭感はフィナーレへ向けて昇り詰めていく。ラストを飾った「高嶺の花子さん」では、スタジアム一丸のシンガロングが弾け、終演を告げる花火と「愛してるぞー!」の清水の絶叫が響き、幕が下ろされた。

今後、「Grateful Yesterdays Tour 2026 in Asia」として、8月22日(土)・23日(日)に台北・Taipei Arena、9月12日(土)・13日(日)にソウル・KINTEX Hall 9、9月26日(土)・27日(日)に香港・Asia World-Expo Hall 10でのライブ開催が予定されている。

また、日産スタジアム公演での「どうしてもどうしても」が6月28日に公式YouTubeチャンネルにて公開された。
スタジアムツアー「back number“Grateful Yesterdays Tour 2026”」日産スタジアム公演より


スタジアムツアー「back number“Grateful Yesterdays Tour 2026”」日産スタジアム公演より

■「back number “Grateful Yesterdays Tour 2026”」
◇6月14日(日)17:30開演◇東京・日産スタジアム

<セットリスト>
M01. 幕が上がる
M02. スーパースターになったら
M03. クリスマスソング
M04. 青い春
M05. SISTER
M06. 大不正解
M07. 花束
M08. チェックのワンピース
M09. ハッピーエンド
M10. 君の恋人になったら
M11. ベルベットの詩
M12. MOTTO
M13. ブルーアンバー
M14. どうしてもどうしても
M15. 新しい恋人達に
M16. 怪盗
M17. 水平線
M18. ある未来より愛を込めて
M19. 高嶺の花子さん





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