日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ロングウォーク』をレビュー!

ひたすら歩き続けるだけで破格の賞金と願いを1つかなえる権利を獲得できるこの競技に、選ばれた50人の若者たちが挑戦する

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ロングウォーク』をレビュー!

6月27日(土) 17:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。スティーヴン・キング、 幻の初執筆作を映画化!***

『ロングウォーク』

評点:★2.5点(5点満点) ©2026 Lions Gate Ent.Inc.All Rights Reserved.

©2026 Lions Gate Ent.Inc.All Rights Reserved.



ある意味愚直な映像化だが反復的で平板ディストピア社会を舞台に、過酷なサバイバルとしての「デス・ゲーム」を描くスティーヴン・キング(リチャード・バックマン名義)の原作『死のロングウォーク』は、同ジャンルの先行的な作品の1つとして名高い(ロバート・シェクリィの小説やそれを元にした映画など、もっと初期の例はもちろんある)。

ただ原作は非常に内省的というか、刻々と移り変わる主人公の心理と思考が軸となっており、映画化に際してそれがネックになるだろうことは明白だった。

ひたすら同じペースでどこまでも歩き続ける「ロングウォーク」という競技は、参加者同士の殺し合いや人間狩り、人間轢き殺しカーレースといった、他作品における「デス・ゲーム」と比べていかにも地味にすぎるのである。

物語の要素をある程度刈り込み、単純化しつつも、本作はおおむね原作をなぞった作品ではある。

だが先述の通り原作は心理描写を「読ませる」作品であるため、具体的に起きる出来事を映像として提示しただけではどうしても単調で反復的で起伏に乏しい「映画」にならざるを得ないし、事実そのようなものになってしまった。

若く魅力的なキャストの説得力ある芝居は見応え十分で楽しめるのだが......。

STORY:戦争によって国家が分断された近未来のアメリカで、困窮する社会への光として国を挙げて開催される競技「ロングウォーク」。破格の賞金と願いをひとつかなえる権利を獲得できるこの祭典に50人の若者が挑戦する

監督:フランシス・ローレンス

出演:クーパー・ホフマンほか

上映時間:108分

全国公開中

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