ソニー・ピクチャーズが、没入型の映像施設を運営する米Cosm(コズム)に1億ドル(約162億円)を出資すると発表した。この出資により、ソニー・ピクチャーズは出資ラウンドの筆頭投資家となる。
Cosmは、米国でいくつもの会場を運営する新興企業だ。ラスベガスで話題を呼んだ巨大施設「スフィア」のように、観客を大きな映像で包み込む没入体験を売りにしている。各会場には高さ約18メートルの湾曲したドーム型スクリーンが据えられ、スポーツの生中継や、専用に作り直した映画を上映する。現在はロサンゼルス近郊やアトランタ、ダラスで営業しており、今後さらに都市を増やす計画だという。
ソニー・ピクチャーズはこれまで、映画やドラマの製作・配給を主力としてきた。今回の出資は、劇場や配信にとどまらない「体験型」の事業へ本格的に踏み込む一手となる。Cosmの会場でこれまで上映されてきたのは、「マトリックス」や「ハリー・ポッター」といったワーナー・ブラザースの作品が中心だった。ソニーはここに、自社の映画や音楽、ゲームの作品を持ち込む足がかりを得ることになる。
出資にあわせて、ソニー・ピクチャーズのラビ・アフージャ会長兼CEOがCosmの取締役に加わる。アフージャ会長は、出資の狙いをこう語る。
「Cosmは、エンタテインメントの未来を形づくるいくつもの潮流が交わる場所にある」
Cosmのジェブ・テリーCEOは、今回の資金で技術開発を進め、会場をさらに各地へ広げていくとしている。
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Photo by Jessie Alcheh/WWE via Getty Images