【写真】雨の中、聖地・有岡城跡を訪れた本木雅弘、吉高由里子ら本木雅弘、吉高由里子、青木崇高、黒沢清監督が、6月20日、兵庫・伊丹市で開催された映画「黒牢城」公開記念舞台挨拶に登場。伊丹市は、劇中で緊迫の心理戦が繰り広げられた有岡城がかつて存在した“聖地”。舞台挨拶後には、「有岡城跡」、そして本木が演じた主人公・荒木村重ゆかりの地である「荒村寺(こうそんじ)」を訪問した。
■週末興行ランキング邦画作品1位のスタートを切った「黒牢城」
本作は、「第166回直木賞」と「第12回山田風太郎賞」をW受賞し、「このミステリーがすごい!2022」国内編第1位をはじめ、史上初4大ミステリー大賞(「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」「2022本格ミステリ・ベスト10」)を制覇した、米澤穂信氏の同名小説が原作。
荒木村重(本木)は暴虐な織田信長のやり方に反発し、籠城作戦を決行。城は織田軍に囲まれ孤立無援に。城内の血気盛んな家臣たちを抑えながら、村重は妻・千代保(吉高)を心の支えに、城と人々を守ろうするが、城内で次々と怪事件が次々と起こる。
誰もが疑心暗鬼になっていく中、村重は牢屋に囚われた危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田)と共に謎の解決に挑む。さまざまな登場人物たちの思惑が飛び交う、戦国系心理ミステリー作品だ。
6月19日に公開され、3日間で観客動員19万6388人、興行収入2億7410万円を記録(興行通信社調べ)。週末興行ランキング邦画作品1位のスタートを切った。
■本木雅弘、荒木村重ゆかりの地での舞台挨拶に感激ひとしお
4人はまずは公開記念舞台挨拶のためにTOHOシネマズ 伊丹へ。満席の客席から割れんばかりの拍手で迎えられた。
籠城する有岡城で発生した不可解な事件に挑む城主・荒木村重を演じた本木は、地元の観客に向け「村重は歴史上“城を捨てて逃げた卑怯者”というレッテルを貼られがちですが、地元の皆さんはどう思われていますか?」と逆質問。
客席から温かい拍手が沸き起こると、本木は「村重は“再発掘されるべき新たなヒーロー”だと思っています。そんな彼のゆかりの地で皆さんに作品を届けられたことは、本当に大きな喜びです」と感無量の面持ちで語った。
村重の妻・千代保役を演じた吉高は、「この土地で村重や千代保が生きていて、その命のバトンが今の皆さんへ繋がっていると思うと感慨深いです。“村重は人を殺さない、生かしている武将だ”ということを、お心広く観ていただけたら」と笑顔で挨拶。
村重の腹心・荒木久左衛門役の青木は、「伊丹に来た瞬間、ふわっと温かい空気に包まれる感覚がありました。街全体が応援してくれているのを感じます」と感謝を述べた。
初の時代劇に挑んだ黒沢監督は、歴史の舞台である伊丹での上映に「感無量です」と喜びをにじませた。さらに村重の魅力について、「戦うことしか考えていなかった時代において、自分のやりたいことを純粋に追求し、生き抜いていった姿は本当に格好いい。現代を生きる私たちにとっても、これからの生き方の参考になればこれ以上幸せなことはありません」と締めくくり、場内は再び盛大な拍手に包まれた。
■当時から現存している石垣を前に「ロマンがありますね」
舞台挨拶後、本木らは、そのまま伊丹市内に現存する「有岡城跡」、そして村重を祀る「荒村寺」を訪問。
有岡城跡では、伊丹市文化財担当・中畔明日香氏の案内のもと、この地に当時から現存している石垣を見学。発掘調査によって発見されたこの場所は、床が土間になっており、石垣がそのまま室内の壁として機能し、その上に瓦葺の屋根がのっていたという。いわば、地下室のような強固な構造で、「黒田官兵衛が幽閉されていた場所だった説がある」と説明を受け、本木は「ロマンがありますね」と思いを馳せた。
さらに、荒木村重の名にちなんで建立され、村重の位牌が祀られた「荒村寺」を参拝。荒木村重が幼少期に遊んだとされる船の船底の現物を紹介されると、本木は目を輝かせていた。
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