《ベルギーでは王女が初の女王に》雅子さま渡欧で奔走する“愛子さまの友人づくり”

アムステルダム王宮の前で輝くような笑顔を見せられた雅子さま(写真:代表取材)

《ベルギーでは王女が初の女王に》雅子さま渡欧で奔走する“愛子さまの友人づくり”

6月25日(木) 6:00

「きれいなお花だね」

エントランスホールで、小さな女の子から、花束を受け取った雅子さまは、ほほ笑みを浮かべ、腰をかがめて話しかけられた。

6月19日、天皇陛下と雅子さまが、ウィレム=アレクサンダー国王とマキシマ王妃とともに訪問されたのは「プリンセス・マキシマ小児がんセンター」だった。

皇室担当記者はこう話す。

「同センターは、欧州最大かつ最先端の小児がんの治療・研究施設で、設立計画にもマキシマ王妃が関わっています。雅子さまに花束を渡したのは、現地に滞在し、このセンターで治療を受けている日本人の女の子でした。また雅子さまは王妃といっしょにオランダの少女にも声をかけられていました。

日本の皇后とオランダ王妃が子供たちにほほ笑みかける姿は、世界中の小児がん患者を勇気づけたと思います」

オランダに滞在された8日間で、皇室とオランダ王室の絆がさらに強まったのは間違いない。前出の皇室担当記者が続ける。

「両陛下と親交の深いオランダ王室の、こまやかな配慮が随所に感じられる日程となりました。なかでも両国の関係で歴史的な瞬間ともいえるのが、15日(日本時間、以下同)に両陛下と国王夫妻がオランダ王室の別荘であるヘッド・アウデ・ロー城で夕食の後にW杯の日本-オランダ戦をいっしょに観戦されたことでしょう。

王室の愛犬であるトイプードルのマンボも同席したり、ウィレム国王がオランダの代表選手について解説したりと、かなりアットホームな雰囲気で試合を楽しまれたそうです。

オランダ王室が公開した写真では、みなさまが応援用のタオルを首にかけられていました。事前にオランダ側からタオルを用意するという連絡があって、日本側も用意したとか。両国の関係者が綿密に連絡を取り合っていたことが伝わってきます」

■雅子さまが王女たちに話された愛子さまのご近況

18日にアムステルダム王宮で行われたオランダ国王夫妻主催の晩餐会で、雅子さまはベアトリクス前女王という“恩人”にも再会されている。

「’06年の夏に天皇ご一家は、オランダで静養されていますが、皇室の慣習では異例のことでした。それが実現したのは、ベアトリクス前女王の招待があったからです。

前女王は、ドイツ出身で外交官だった夫・クラウス王配がうつ病で苦しんでいたこともあり、雅子さまのご病状も深く理解し、心を寄せていたのです。いまや前女王も88歳の高齢です。晩餐会は最初だけ出席して、食事が始まる前に退席するのではないかと日本側には伝えられていたそうですが、後席も含めて約2時間半も出席していました。

両陛下は、20年前のご招待への感謝など、前女王とは、さまざまなお話をされたと聞いています」(前出・皇室担当記者)

今回のオランダ・ベルギーご訪問について雅子さまは、恩人や友人たちと旧交を温めること以外にも、“大切な目的”を胸に秘められていたという。

ある宮内庁関係者はこう語る。

「日本と両国の絆を、次世代でさらに強めていってほしいとお考えなのです。晩餐会では、国王夫妻の長女で皇太子のカタリナ=アマリア王女や、三女・アリアーネ王女とも懇談されています。

特にアマリア王女は22歳と愛子さまと同年代。’06年のご静養時の、幼い愛子さまがアマリア王女と手をつながれている映像や写真を覚えている人も多いのではないでしょうか。

天皇陛下と雅子さまは王女たちに、愛子さまのご近況についてもお話しされたそうです」

オランダ王室は長子優先で、アマリア王女は王位継承順位1位の“次期オランダ女王”だ。欧州王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう話す。

「皇太子のカタリナ?アマリア王女は昨年、アムステルダム大学を卒業し、公務や軍事訓練の経験を重ねています。コロナ禍の際には、“同世代の学生が苦しんでいる”という理由で、年間2億円ほどの公費の支給を辞退して、国民から高く評価されました」

さらにベルギーでは、もう一人の“次期女王”が待っていた。

「両陛下と親交の深いフィリップ国王とマチルド王妃の第1子で皇太子であるエリザベート王女は将来、ベルギー初の女王となります。

エリザベート王女は’01年10月生まれで、愛子さまと誕生日は約1カ月違い。20日に空港で両陛下のお出迎えに臨みました。また22日には、両陛下のご宿泊先のシエルニョン城をフィリップ国王夫妻とエリザベート王女ら4人のお子さんが訪れ、夕食をともにされたのです。

23日にはブリュッセル王宮で歓迎式典が催されますが、エリザベート王女にとって初めての国賓接遇になることが現地で話題になっています。

実は愛子さまもエリザベート王女とは面識があります。’06年に天皇ご一家がオランダで静養された際には、ベルギー国王一家ともお会いになっているのです。

雅子さまとマチルド王妃は、電話でよく連絡を取り合う親しい間柄。子育てについても情報を交換していたそうですし、愛子さまやエリザベート王女の成長ぶりや活躍についてもお話しされていたと思います。雅子さまも、エリザベート王女との再会を楽しみにされていたことでしょう」(前出・皇室担当記者)

エリザベート王女はオックスフォード大学を卒業後、今年、ハーバード大学ケネディ・スクール(公共政策大学院)を修了している。両大学とも雅子さまとゆかりは深く、雅子さまにとって王女は“後輩”でもあるのだ。

「エリザベート王女は英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語をこなすマルチリンガル。言語を通じた多文化への理解の深さという点でも、雅子さまともお話が合うと思います」(前出・多賀さん)

■共感し合える相手とつながれる場が

アマリア王女、エリザベート王女のほかに、スペインのレオノール王女も王位継承順位1位。いずれ欧州は“女王の時代”を迎える。王女たちの交流について前出の多賀さんはこう続ける。

「ハーバード大学ケネディ・スクールの修了に際して、エリザベート王女は、ベルギーのオランダ語メディア『HLN』のインタビューを受けています。そのなかでオランダのアマリア王女やノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女と親密にやりとりをしていることを明かして、話題になったのです」

イングリッド・アレクサンドラ王女は22歳。ノルウェーのホーコン・マグヌス王太子の第1子で、王位継承順位2位。将来の女王として期待を集めている。

「3人の王女たちが利用しているのは、メッセージアプリのWhatsApp(ワッツアップ)だそうです。愛子さまもそうですが、3人はコロナ禍のため、学生時代の一時期、対面のコミュニケーションがとれなかった世代ということも興味深いですね。

王女たちは、生まれたときからファッションや体形の変化なども含めて、一挙一動が注目されるなか人生を送ってきました。特別な立場ですから、たとえば恋愛についてなど、誰にでも相談できるわけではありません。ほかにもプライバシーの問題や、国民との関係性など、共通の悩みもあると思います。

王女たちにとってWhatsAppは、立場が同じで共感し合える相手とつながることができる場なのかもしれません。“姉妹愛”と表現されることがあるほど、親密に連絡をとっているようで、今後も緊密な連携が続いていくのは間違いありません。天皇家の長女として、愛子さまも同じような立場でいらっしゃいます。この“王女たちの輪”に参加する機会があると素晴らしいと思います」(前出・多賀さん)

雅子さまにとってはオランダのマキシマ王妃や、ベルギーのマチルド王妃が、“共感し合える相手”だった。

前出の宮内庁関係者は話す。

「上皇陛下もご在位中はベルギーのボードワン国王によく電話をかけられていたそうです。象徴や君主としてのお悩みをお二人で語り合われていたと伝わっています。愛子天皇待望論が高まっていますが、愛子さまはご自身のご意思だけでは、将来をお決めになることができません。

雅子さまは、多くのお悩みを持たれているであろう愛子さまにも“同じ立場の相談相手”を作ってあげたいと考えていらっしゃるはずです」

“愛子をプリンセスの輪の一員に”……、渡欧された雅子さまの奔走は続く。

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