韓国で「私の頭の中の消しゴム」を上回る大ヒット!新たな恋愛映画の名作「サヨナラの引力」はこうして生まれた。キム・ドヨン監督が語る制作秘話

キム・ドヨン監督

韓国で「私の頭の中の消しゴム」を上回る大ヒット!新たな恋愛映画の名作「サヨナラの引力」はこうして生まれた。キム・ドヨン監督が語る制作秘話

6月24日(水) 11:00

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韓国で口コミによって大ヒットを記録した「サヨナラの引力」のメガホンを取ったキム・ドヨン監督のインタビューと、2点の新場面写真が公開された。

本作は、昨年の大晦日に韓国で公開されると公開直後から口コミで支持を広げ、3週連続で週末興行ランキング1位を記録。観客動員260万人を突破し、恋愛映画の名作「私の頭の中の消しゴム」を上回る大ヒットを記録し、話題を集めた。

物語は、地方からソウルへ上京し夢を抱いていたウノとジョンウォンの姿を描く。かつて激しく愛し合い別れた2人が、10年ぶりの偶然の再会をきっかけに思い出をたどっていく。不器用だが誠実な工学部生ウノを、「キル・ボクスン」(23)「脱走」(25)などで知られる実力派俳優のク・ギョファン。一方、厳しい現実のなかで建築家を目指すジョンウォン役は、「女神降臨」(20)のムン・ガヨンが務めた。

メガホンを取ったドヨン監督は、本作が多くの観客に支持された理由として、誰もが経験する忘れられない恋への共感に加え、青春時代の夢や挫折を描いた普遍性、2008年から現在に至る韓国社会の変化を背景にした時代性、そして主演を務めたク・ギョファンとムン・ガヨンのリアルな演技があったと語る。

本作の原作は、中国で大ヒットした映画「僕らの先にある道」(18)だが、ドヨン監督はリメイクを手がけるうえで、「愛し合っていたのに別れなければならなかった二人」という普遍的な感情に強く惹かれたとふり返る。そして「もしあの時、違う選択をしていたら」という誰もが抱く後悔や未練も、本作の大きな魅力だと語った。

韓国版を手がけるにあたりドヨン監督が大切にしたのは、恋愛そのものだけではない。恋愛は個人の感情である一方で、人は社会の中で生きており、その影響を受けざるを得ない。2008年という時代設定には、夢を追う若者たちが現実の壁にぶつかりながら、それでも誰かを想い、人生を選び取ろうとする姿を映し出す狙いがあったという。

特に監督がこだわったのが、ムン・ガヨン演じるジョンウォンの描き方だ。ジョンウォンを単なる“元恋人”ではなく、自分の夢や人生を主体的に生きる女性として描くことに重点を置き、原作とは異なる韓国版ならではのヒロイン像を作り上げていった。初の映画主演に挑んだムン・ガヨンにとっても、本作は新たな一面を見せる挑戦となり、第62回百想芸術大賞 映画部門・最優秀演技賞(女性)を受賞するなど高い評価を受けた。

また、ク・ギョファンとムン・ガヨンのリアルな関係性も、本作の大きな魅力となっている。今回が初共演となった二人は、物語の流れに沿って撮影を進めるなかで少しずつ息を合わせていった。ドヨン監督も二人の解釈に耳を傾けながら、対話を重ねてウノとジョンウォンの関係性を丁寧に積み上げていったという。

新場面写真は、そうして描かれた二人の時間を切り取った2点。お互いの夢に向かって切磋琢磨する大学時代のウノとジョンウォン、そして10年後に再会を果たした二人の姿が捉えられている。ゲーム作家を目指すウノと、建築家になる夢を持つジョンウォン。未来を信じ、互いを支え合っていた若き日の二人と、時を経て再び向き合うことになった二人の姿が、物語の切なさと余韻を伝えている。

「サヨナラの引力」は、7月3日から公開。

【作品情報】
サヨナラの引力

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