OpenAI騒動映画からアマゾンが撤退新たな配給会社探しは難航

ルカ・グァダニーノ監督。注目作のゆくえは…

OpenAI騒動映画からアマゾンが撤退新たな配給会社探しは難航

6月23日(火) 13:00

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ルカ・グァダニーノ監督の注目作「Artificial(原題)」からアマゾン・MGM・スタジオが突然撤退した後、同作を試写した複数の買い手が、配給権の獲得を見送ったことがわかった。

本作は、2023年にサム・アルトマンがOpenAIの取締役会によってCEOを解任され、数日後に復帰した混乱の週末を描くもの。アルトマン役をアンドリュー・ガーフィールド、イーロン・マスク役をアイク・バリンホルツが演じるほか、モニカ・バルバロ、クーパー・ホフマン、ジェイソン・シュワルツマン、クーパー・コック、ビリー・ロード、ゾーシャ・マメット、クリス・オダウド、マーク・ライランスらが共演する。

アマゾンMGMは、2027年初頭の公開を予定していたが、プロジェクトから完全に撤退した。この決定は、同社がOpenAIとの複数年にわたるクラウド提携の一環として、500億ドルを投資すると発表してからわずか数カ月後のことだった。Amazonは、本作は「別のスタジオのほうがより適している」と考えており、映画製作者たちと協力して新たな受け入れ先を探していると説明。一方で、題材が撤退の理由だったことは否定している。

グァダニーノを代理するCAA・メディア・ファイナンスは、アマゾンの撤退以降、本作の新たな引き受け先を探すため試写を行っている。報道によれば、製作費は4000万ドルで、ここ数日の間に、複数の配給候補に向けて上映されたという。

米バラエティによると、フォーカス・フィーチャーズ、ワーナー・ブラザース傘下のクロックワーク、A24、Netflixはいずれも獲得から退いたという。一方で、MUBIが獲得を目指しており、Neonも関心を寄せている可能性があるようだ。

AI分野への野心や大手テック企業との関係を持つ独立系企業にとっても、本作をめぐって慎重になる理由はあり得る。A24は、ジョシュ・クシュナーのThrive Capitalから出資を受けている。同社はOpenAIの取締役会に席を持ち、同社の最大級かつ最も注目度の高い支援者のひとつとされる。

獲得候補に挙がっているMUBIは、ウィリアム・S・バロウズの小説を映画化したグァダニーノ監督作「クィア QUEER」を複数の国際地域で配給し、「サスペリア」では英国での劇場配給を担当。さらに短編「The Staggering Girl」の全世界権利も取得している。

現在、本作はポストプロダクションの最終段階にある。アマゾン撤退前にはSXSWでのお披露目を目指していたが、買い手次第では、ベネチア国際映画祭での上映も視野に入る可能性がある。

【作品情報】
クィア QUEER

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Photo by Alberto E. Rodriguez/Getty Images for CinemaCon
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