米コメディアンのアイク・バリンホルツが、人気コメディ「ポリスアカデミー」シリーズの現代版リブート企画が、10年あまり前に頓挫していたと明かした。自身が出演したポッドキャストで語ったもので、当時人気を集めていたコメディコンビ、キーガン=マイケル・キーとジョーダン・ピールのふたりを主演に据える計画だったという。
企画を進めていたのは、米ニューライン・シネマだった。「ポリスアカデミー」は、個性豊かな落ちこぼれたちが警察官を目指す姿を描いたドタバタコメディで、1984年の第1作が大ヒットし、94年までに計7作が作られた人気シリーズだ。今回の企画は、これを過激なR指定の現代版として作り直す構想だったという。主演に名前が挙がったキーとピールは、コメディコンビ「キー&ピール」として人気を博し、映画「キアヌ」でも共演。バリンホルツらは「過激に、R指定で、現代風に」という依頼を受け、脚本の改稿を任された。
風向きが変わったのは、2014年のことだ。米ミズーリ州ファーガソンで、丸腰の黒人青年マイケル・ブラウンさんが白人警官に射殺され、全米に抗議が広がった。警官による暴力が大きな社会問題となるなか、企画は立ち消えになったという。バリンホルツは、こう振り返る。
「あの面白い黒人俳優のふたりが警察官を演じるコメディなんて、いまは作れないよ」
企画が日の目を見ることはなかった。主演候補だったピールは、その後、人種差別を題材にしたサスペンス「ゲット・アウト」で監督デビューを果たし、アカデミー賞脚本賞を受賞した。いまや、社会の不安を映す作品で知られる人気監督となっている。
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ポリスアカデミー
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