【写真】FA移籍した当時のリアルな心境を語った片岡篤史
6月22日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週月曜夜9:00-10:00、BS10)。今回のゲストは4球団で投手として活躍し、最優秀救援投手や最多勝も獲得した武田一浩と、北海道日本ハムファイターズ、阪神タイガースで内野手として活躍した片岡篤史だ。MCの真中満と上重聡とともに、日ハム時代の選手同士の交流、FA移籍の裏側、さらには新庄剛志監督への思いまで語り尽くした。
■日ハム時代を知る2人が登場片岡篤史と上重聡の掛け合いにも注目
番組冒頭、上重は武田について「自分の野球道を曲げない正直すぎる解説でおなじみ」と紹介。すると武田は「いや、どんな説明なんですか?」と早速ツッコミを入れ、真中も「ちょっと若干、嫌味入ってませんでした?」と反応する。開始早々、スタジオは和やかな空気に包まれた。
一方の片岡は出演回の反響が毎回大きく、野村弘樹と共演した回は再生回数200万回を超えていると紹介される。これに片岡は「ただね、この影に“上重あり”ですよ。僕の時はいつも上重がいてくれるんですよ」と謙虚なコメント。たしかに片岡の軽妙なトークを引き出す上重との掛け合いも、番組の見どころの1つだ。
また真中にとって、片岡は1歳上の先輩にあたる。大学は違うものの全日本の大会でチームメイトになったことがあり、韓国遠征のために飛行機に乗った際は隣同士の席になったという。当時、飛行機に乗るのが初めてだった真中に片岡は窓際の席を譲ってくれたそうで、真中は「優しい先輩でした」と回想。片岡も「懐かしいね」と思い出を振り返って笑顔で応じていた。
■「プロ入りが日本ハムで良かった」武田一浩と片岡篤史が振り返る自由な空気
武田と片岡は日ハムで4年間にわたってプレーしたチームメイト。ただ当時は投手と野手で行動が分かれることも多く、現在のようにチーム全体が和気あいあいとしていたわけではなかったという。
片岡は開幕スタメンに抜擢されたあと、田村藤夫と武田から「飯行くぞ」と声を掛けられたことが初めての会話だったと回想。その食事をきっかけに距離が縮まったと振り返りつつも、片岡は「あれで俺がもし誘われてなかったら、(ヒット)2000本打ってる」と語ってスタジオを沸かせた。
番組序盤のコーナー「○×ダグアウト」では、「プロ入りが日本ハムで良かった」という質問に2人そろって「○」と回答。武田は「良かったです。自由にやらせてもらいました」と当時を振り返る。大学時代には野球を辞めるつもりだったが、父親から“ドラフト1位なら辞めてはいけない”と説得されてプロ入りを決意したという。
しかし武田が入団した当時の日ハムには西崎幸広、河野博文、佐藤誠一ら実力派が勢ぞろい。武田はそのレベルの高さに愕然として、「3年でクビになる」と感じていたと告白する。刺激を受けたというよりも焦りが先行し、1年目から必死に練習に打ち込んでいたことを明かした。
■FA移籍の裏側から新庄剛志監督論まで“昔話”に終わらない濃密な野球談義
FA宣言についても、2人はそろって「良かった」と回答した。武田は1999年に中日ドラゴンズへFA移籍。当時は長嶋茂雄監督と星野仙一監督から連絡があり、中日が優勝を狙える戦力だったことが移籍の理由だったと語る。さらに星野監督が明治大学の先輩だったことにも触れ、「学閥には敵わなかった」と本音をのぞかせた。
片岡も阪神への移籍によって優勝を経験できたことを振り返る。当時はFA移籍に対してまだ“裏切り者”のような空気もあったというが、関西における阪神の存在感は別格。パ・リーグで活躍していた片岡にとって、阪神の選手への憧れもあったようだ。
FA交渉のため大阪へ足を運んだ際には、キヨスクの女性から冷凍みかんをもらったエピソードも披露。「東京まで一切溶けへんかった。カチンコチンや」と笑わせながら、ファンの期待の大きさを感じさせた。
さらに印象的だったのが、現在の日ハムや新庄剛志監督についての話題。片岡は日ハムの監督のオファーがあれば恩返しのためにも受けたいと語る。北海道移転後にファイターズのファンは急増し、エスコンフィールドHOKKAIDOという球場も完成。かつての日ハムを知る2人にとって、現在の環境は大きな変化として映っているようだ。
新庄監督については2人とも「いい監督」と高く評価しており、“WBCの監督もやってもらいたい”という声も。片岡は「発信力もすごいし、注目度もすごい」としながら、「野球に関して厳しい。よく見ていると思う」と華やかな印象だけではない指導者としての一面にも言及する。
豪快な逸話で当時を振り返りながら、FA移籍や監督論、現在の球界へのまなざしへと話題が広がっていった今回の放送。武田と片岡の率直すぎる掛け合いからは、厳しさも自由さも同居していた時代のプロ野球の熱量が伝わってきた。
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