私はリエカ。物心ついたときから主役でいた私にとって、ミドリは私を引き立てる最高の脇役でした。しかしミドリが幸せに暮らしていることが許せず、私は今回の集まりで徹底的にミドリをグループの「透明人間」にすることに決めました。単純なサキを煽り、ユウコを黙らせ、ランチの席ではミドリの善行も話題も無視しかしません。輪の外へ弾き出され、困惑するミドリの顔を見るのは最高の気分でした。脇役の分際で私より幸せになるなんて生意気。ミドリには一生、私の影で無力さを噛み締めていてもらわなければならないのだと再確認しました。
あのランチから数日。ミドリの性格を考えると、今ごろ家で悶々としているはずです。「嫌われちゃったかな」「何か失礼なことしたかな」って。そうやって不安にさせて、私に縋るように「次はいつ会える?」と言わせるのが、私の想定したシナリオでした。
イライラする。私はスマホをテーブルに叩きつけました。サキもユウコも、何もわかっていない。ミドリがいないランチなんて、何の意味もないのに。ミドリが私のことを褒めて、私の愚痴に同情して……そんな「私が女王でいられる構図」を完成させるための観客がいないなんて。
私の誘いをあのミドリが断るなんて、絶対にあり得ません。
不安で縋りついてくるはずが、「予定がある」と短文で突き放されて、今までにない苛立ちが募ります。
私を引き立てる観客がいないランチなんて、ハッキリ言って無意味。
あんな地味な女に私を拒絶する度胸があるはずないと自分に言い聞かせますが、なんだか胸のざわつきが止まりません。
勝手な離脱なんて許さない。
私がいなくても3人で最高に楽しい姿を見せつけて、ミドリを後悔させてやります!
原案・ママスタ脚本・motte作画・ゆずぽん編集・石井弥沙
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