timelesz篠塚大輝のスクリーンデビュー作となる映画「焼却炉」が2027年に公開される。あわせて、本作がチェコで開催されるカルロビ・バリ国際映画祭へ出品されるほか、ワールドプレミアも実施されることがわかった。
本作は、作家・江國香織の短編集「すいかの匂い」(新潮文庫)に収録された一編の映画化。自分を取り巻く環境に上手くなじめない9歳の女の子が、男子大学生との出会いを通じて友情や初恋にも似た感情を抱いていくという物語だ。
小学4年生の主人公・宮田梢を演じるのは、オーディションで主演を勝ち取り本作で俳優デビューを果たすかりんだ。撮影当時10歳だった彼女が等身大で梢役を演じ、少女の繊細な心の機微を表現。「今まで見ていた映画の世界を自分が体験できて、夏休みのイイ思い出になりました」とピュアなコメントも寄せている。
そして、梢を惹きつける影絵サークルの大学生、すずきじんた役は、本作が映画初出演となるtimelesz・篠塚大輝が扮した。本作への挑戦について「役として生きるという経験は、難しさもありましたが、監督をはじめ、皆さんに支えられ、全力で駆け抜けることができました。自分にとって、忘れられない大切な作品です」と語っており、オーディション番組で同グループの新メンバーとして加入以降、活躍の場を広げる篠塚が俳優として本作でどのような演技を見せるのか注目が集まる。
そのほか、梢の母・洋子役には現在、連続テレビ小説「風、薫る」に出演中の菊池亜希子。梢の父・健二役を「悪は存在しない」(2023)、Netflix「九条の大罪」などに出演し、本作のプロデューサーも務める長尾卓磨が演じた。監督は「PORTRAIT ポルトレ」で2014年に監督デビューし、その後ドキュメンタリー映画「74歳 のペリカンはパンを売る。」(2017)を手がけた内田俊太郎がメガホンをとった。
なお、本作は今年7月にチェコで開催される第60回カルロビ・バリ国際映画祭で上映され、ワールドプレミアが行われることが決定。新しい作家や挑戦的な作品が出品される「プロキシマ・コンペティション」部門に出品される。あわせて海外版ポスターも完成している。映画祭への出品にあたって、主演のかりん、篠塚、内田監督、そして原作の江國よりコメントも到着している。
【コメント全文】
■かりん
初めての映画で、主演という立場を経験できて嬉しかったです。1ヶ月間あった撮影があんなに短くなるなんて思っていなくて、今まで見ていた映画の世界を自分が体験できて、夏休みのイイ思い出になりました。
撮影が終わってずいぶんと経った時に「映画が映画祭に入った」と言われて、びっくりしました。海外の映画祭に入って欲しいと思っていたので、映画祭に行くのを楽しみにしています。
■篠塚大輝
初めて映画の現場に立たせていただき、すべての瞬間が新鮮で、圧倒されるような毎日でした。「役として生きる」という経験は、難しさもありましたが、監督をはじめ、皆さんに支えられ、全力で駆け抜けることができました。自分にとって、忘れられない大切な作品です。
歴史あるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭の公式コンペティションに選出されたこと、おめでとうございます。驚きと同時にそんな作品に関われたことに深い喜びを感じております。
この「焼却炉」という作品がどのように受け止められ、観客の皆さんの心に届くのか、楽しみです。
■内田俊太郎監督
伝統あるカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭で「焼却炉」がワールドプレミアを迎えられること、大変光栄に思います。
まず初めに、「焼却炉」という物語を託してくださった原作者の江國香織さんに心から感謝いたします。そして、この物語を丁寧に紡いでくれたキャスト、スタッフに深い感謝と敬意を表します。
私はこの映画を作りながら、子供の頃の小さな瞬間を思い出していました。繊細で、どこか不安定で、大人になった私が失いかけていた感覚でした。そうした記憶や時間をたどりながら生まれたこの作品が、日本から遠く離れた地でどのように受け止められるのか。静かな緊張と高揚とともに、その瞬間を迎えたいと思います。
■江國香織
私は普段、言葉でしかあらわせないものを小説にしているつもりなのですが、言葉でしかあらわせないはずのものが映像になっていて驚かされました。
あのころの夏の気配が匂い立つほど濃く、忘れていた(あるいは忘れたかった)記憶の断片がわっと押し寄せたことにも。
子供の所在なさと大人の逡巡がざらざらした質感で閉じ込められた、頭でっかちではない映画なところもよかったです。
2027年公開の映画「焼却炉」、今後の続報をお楽しみに!
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