【写真】公開を祝って景気よく鏡割りをする本木雅弘らキャスト陣
俳優の本木雅弘が、6月19日に都内で開催された主演映画「黒牢城(こくろうじょう)」初日舞台あいさつに、共演の菅田将暉、吉高由里子、青木崇高、宮舘涼太(Snow Man)、柄本佑、オダギリジョー、黒沢清監督と共に登場。撮影現場でのエピソードを話す場面で、司会者さながらクロストークを軽やかに仕切り、会場を沸かせた。
■戦国系心理ミステリー「黒牢城」を実写映画化
本作は、「第166回直木賞」と「第12回山田風太郎賞」をW受賞し、「このミステリーがすごい!2022」国内編第1位をはじめ、史上初4大ミステリー大賞(「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」「2022本格ミステリ・ベスト10」)を制覇した、米澤穂信氏の同名小説を黒沢監督が実写映画化。第79回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」部門に正式出品され、大きな称賛を集めた戦国系心理ミステリー作品だ。
荒木村重(本木)は暴虐な織田信長に反旗を翻し、有岡城での籠城を敢行するが、織田軍に囲まれ孤立無援に。殺さずの信念を守る村重は血気盛んな家臣たちを抑えながら、妻・千代保(吉高)を心の支えに、城と人々を守ろうとする。しかし、城内で次々と怪事件が発生。疑心暗鬼になる中、村重は織田軍の使者であり、牢屋に囚われた危険な天才軍師・黒田官兵衛(菅田)と共に怪事件の謎を解決するべく動く――。
主演の本木は「映画がこのように動き出すといつも思うことなんですけど、映画がようやく“公開”された、作品は新たな“航海”に漕ぎ出す、そして私の“後悔”も始まる…『ああすりゃ良かった、こうすりゃ良かった』と(笑)。公開されてもなお、自分の後悔がやまない、この連鎖ですね」と、ウイットに富んだあいさつで和ませる。
■いつの間にか本木が司会に!「いかがですか、舘様?」
その後も本木は“舌好調”。現場での雰囲気や印象的なエピソードをMCのTBS・杉山真也アナウンサーから振られると、「現場は非常に監督が的確で冷静でブレずに粛々と進む感じなのですが、いわゆる“長回し”という恐ろしい緊張を強いられる撮影方法があります。特にこの辺(自分と菅田、吉高を示して)は苦労したんですけど、いかがでした?菅田さん」と、自分の話もそこそこに菅田を指名。
それを受け、菅田は「大変でしたね。頑張りましたね、僕ら」と吉高も交えて共感しつつ、「黒沢監督作品は2回目なんですけど、今回初めて長回しのOKの後、ハイタッチしました。あれはすごくうれしかったです」と述懐。本木も「6、7ページ、あるいは9ページぐらいあるような膨大なセリフでしたね」と振り返った。
さらに、本木は「私は司会じゃないですけど(笑)。他に、何かありますか?青木さんや柄本さんは…」と自然な流れでトークを回し始める。会話を受けての切り返しのうまさも見せ、柄本が「本木さん、回しがめちゃくちゃうまいですね」と感嘆すると、吉高も「『ニノなのに』(番宣出演した際にMCを)やったからじゃない?(笑)」とイジっていた。
本木の名司会ぶりに会場から笑いが起きる中、その後も本木は「青木さんはどうですか?」「いかがですか、舘様(宮舘)?」「さあそして、ようやく天岩戸を開けてくださったオダギリジョーさん」と、杉山アナが温かく見守る中、滑らかに進行していく。
座長・本木からのパスに、これが本作のイベント初参加となったオダギリは「ずっと参加したかったんですけど。やっと参加できてうれしいです」と返すと、すかさず本木は「オダギリさんは黒沢さんとも何度かご一緒されていますけど、今回はいかがでしたか?」と、ただ話を振るだけでなく、しっかり相手の情報も頭に入っているところも見せ、このトークブロックで発言が少なかった吉高らに対しては「すみません。言い残したことはないですか?」とフォローを入れるなど、完璧な立ち居振る舞いで盛り上げた。
杉山アナから「MCの本木さん、どうもありがとうございました」と感謝されていた。
映画「黒牢城」は、6月19日より全国公開中。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)
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