ショーン・ベイカーと共同脚本、ツォウ・シーチン「左利きの少女」8月14日公開

日本版ポスター

ショーン・ベイカーと共同脚本、ツォウ・シーチン「左利きの少女」8月14日公開

6月18日(木) 13:00

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第98回アカデミー賞国際長編映画賞台湾代表に選出され、、第26回東京フィルメックスでは観客賞を受賞した「Left-Handed Girl(英題)」が「左利きの少女」の邦題で8月14日公開される。日本版ポスタービジュアル、予告編が披露された。

【動画】「左利きの少女」予告編

第77回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールに輝き、米・アカデミー賞作品賞など4部門を受賞した「ANORA アノーラ」(2024)で時代の寵児となったショーン・ベイカーと学生時代に出会い、「テイクアウト」(04)で共同監督デビュー、以降はプロデューサーとして「タンジェリン」(15)、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(17)、「レッド・ロケット」(21)などでベイカー監督を支えてきた台湾出身のツォウ・シーチンの、単独監督デビュー作だ。

ツォウ監督の出身地である台湾・台北に実在する「通化街夜市(臨江街夜市)」でロケーションが敢行された本作は、5歳の左利きの主人公・イージンが祖父から“左づかいは悪魔”と叱られたことに端を発している。実はツォウ監督も“元”左利きの少女で、祖父に右手を使うように助言を受けた実体験を基にしている。

賑やかな喧騒と色彩豊かな都会の片隅に暮らすシングル・マザーの母親、姉、そしてイージンの3人。厳しい生活のなか、困難を乗り越えようと奮闘する姿を、幼いイージンの目線を中心に据えてエネルギッシュかつ繊細に活写した本作は、人間の清濁を飲み込んだ家族ドラマとして共感を呼び、思いもよらないサプライズと感動をもたらす。ベイカーに強く勧めたことで「タンジェリン」が生まれたように、ツォウ監督はiPhoneを駆使して街の奥へと自在に入り込み、そこで生きる人々の日常を立ち上がらせた。古いしきたり、世代間のギャップ、“左利き”をモチーフとした制約……。パーソナルな物語に文化的・社会的背景を織り交ぜながら、自分らしさを肯定する、温もりの感じられる作品に昇華させている。

予告編では冒頭から夜市の屋台が映し出され、湯気の上がった美味しそうな麺を小さな女の子が運んでいる。主人公・イージンが母娘3人で暮らす楽しげなシーンの後には祖父母と食卓を囲んでいるイージンが祖父から「なぜ左手を使う、悪魔の手だぞ!」と咎められてしまう。左手を見つめ、罪悪感を抱くイージン。一方、母も姉も思わず涙がこぼれてしまうような何らかの事情がありそうで……。単に仲良し家族を描いた“ありきたり”の物語には留まらず、「一生隠し通すつもりだったの?」というセリフからもその後の本編の展開が気になる映像となっている。

「左利きの少女」は8月14日からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

【作品情報】
左利きの少女(原題)

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