あの有名キャラクターたちが“超過激”に映画化…パブリックドメイン・ホラー、どんな作品が爆誕している?

あの有名キャラクターたちが“超過激”に映画化…パブリックドメイン・ホラー、どんな作品が爆誕している?

6月18日(木) 14:00

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あなたもきっと知っている有名キャラクターたちが続々とホラー映画化されているのをご存じですか?著作権の存続期間が満了したものや、最初から著作権の対象とならないものなど、公衆が自由に利用できる状態にある文学やキャラクター、映画などの素材を「パブリックドメイン」と称しますが、ここ数年、パブリックドメインを活用したホラーやバイオレンス作品がブームとなっており、7月にはポパイをホラー化した「ポパイ・ザ・スレイヤー・マン」も公開されます。

この記事では、それらの作品を一挙にご紹介します。

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■「プーあくまのくまさん」(23)

「パブリックドメイン・ホラー」の火付け役となった作品で、ディズニーによってアニメ化もされたA・A・ミルンの児童小説「くまのプーさん」を題材にしたホラー。原作の著作権が2022年1月をもって消滅し、パブリックドメインになったことで実現した一作で、クリストファー・ロビンに森に置き去りにされ、自ら食料を調達しなければならなくなったプーとピグレットが、残忍な人間狩りを行うさまが描かれる。

監督と製作を務めたリース・フレイク=ウォーターフィールドと、製作を務めたスコット・ジェフリーが共同設立した製作会社「ジャギッド・エッジ・プロダクションズ(Jagged Edge Productions)」による製作で、第44回ゴールデンラズベリー賞では、ワースト映画賞を含む最多5部門を受賞し話題となったが、製作費の50倍を超える大ヒットを記録。このの成功を受け、パブリックドメインのホラー化を行うシリーズ「ツイステッド・チャイルドフッド・ユニバース(プーニバースとも称される)」が誕生した。

■「プー2あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」(24)

「プーあくまのくまさん」の続編。惨劇を生き延びたクリストファー・ロビンは、少年時代を過ごした町アッシュダウンに戻り、トラウマに苦しみながら治療を続けていた。しかし町の住人の多くは、クリストファー・ロビンこそが犯人だと疑いの目を向けていた。呪われたプーの秘密を解き明かそうとするロビンだったが、その一方で、森の奥に潜んでいたプーと邪悪な仲間たちは、さらなる餌食を求めて町へやって来る。

プーの仲間で前作には登場しなかったティガーやオウルも新たに参戦。前作にプロデューサーとして参加したスコット・チェンバースがクリストファー・ロビン役で主演を務めている。

■「プーニバース:モンスターズ・アッセンブル」2027年全米公開予定

「プーあくまのくまさん」のメガホンを取ったリース・フレイク=ウォーターフィールドが準備中の新作で、くまのプーさんとピグレットをはじめ、バンビやピノキオ、眠れる森の美女、ピーターパン、ティンカーベルなど、児童小説で親しまれてきた人気キャラクターが勢揃いするスラッシャーホラー。

■「マッド・マウスミッキーとミニー」(25)

1928年に公開されたウォルト・ディズニー社の短編アニメ「蒸気船ウィリー」が、2024年1月1日に公開から95年経ったため、著作権が切れてパブリックドメイン化したことを受け、「蒸気船ウィリー」に登場したミッキーマウスを凶悪な殺人鬼として描いたサバイバルスリラー。

21歳の誕生日を迎えるアレックスは、アルバイト先のゲームセンターで店長から残業を頼まれ、夜遅くまで働くことに。ひとりきりの店内で不気味な人影を目撃し恐怖心を募らせるアレックスだったが、旧友たちが彼女のために企画してくれた誕生日祝いのサプライズパーティだと知り安堵する。しかし楽しい時間もつかの間、怪しげな人物が彼女たちを襲い、まるでアトラクションを楽しむかのように次々と血祭りにあげていく。

■「SCREAM BOAT スクリームボート」(25)

ミッキーマウスが初登場した作品として知られる1928年製作の短編アニメ「蒸気船ウィリー」がアメリカでパブリックドメインとなったことを受け、同作をモチーフに製作されたホラー映画。

深夜のニューヨーク。スタテン島に向かうフェリーに、人々が乗り合わせていた。しかし船内には、ある異様な存在が潜んでいた。無邪気な姿をしたそれは、やがて狂気に満ちた存在へと変貌し、閉ざされた船上で惨劇を繰り広げる。逃げ場のない乗客たちは、恐怖と血に染まる悪夢の航海へと巻き込まれていく。狂気に満ちたネズミのウィリーを演じるのは、残虐ホラー「テリファー」シリーズで殺人ピエロのアート・ザ・クラウンを演じたデビッド・ハワード・ソーントン。

なお、ミッキーが登場するその他のホラー作品に「スプラッター・マウス惨劇の遊園地」(日本未公開。配信あり)、「I Heart Willie」、「MiNNiE's MIDNIGHT MASSACRE」(いずれも日本未公開)がある。

■「シン・デレラ」(24)

誰もが知る童話「シンデレラ」をベースに、冷酷非道な処刑人へと変貌したシンデレラの復讐劇を描くバイオレンスファンタジー。「プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」に俳優として出演もしているルイーザ・ウォーレンがメガホンを取った。

継母と義理の姉たちからの虐待に苦しむ日々を送るシンデレラ。ある日、庭で見つけた不思議な本を読むと、彼女の前に魔法使いのフェアリーゴッドマザーが現れる。「舞踏会で王子様と踊りたい」と願ったシンデレラは、魔法の力によって舞踏会に参加することができ、憧れの王子と対面する。しかし王子や継母たちは、舞踏会に参加している人々の前でシンデレラのドレスを剥ぎ取り、全裸にして嘲笑する。辱めを受けたシンデレラは復讐を誓い、ガラスの靴を凶器に変え、邪悪な人間たちを残虐な手段で次々と血祭りにあげていく。

なお、シンデレラの他のホラー化作として「シンデレラズ・リベンジ」(日本未公開)がある。

■「子鹿のゾンビ」(25)

名作ディズニーアニメの原作としても知られる、オーストリアの作家フェーリクス・ザルテンによる児童文学「バンビ森の暮らし」を新解釈でホラー映画化。原作の純粋無垢なバンビのイメージを完全に覆し、凶暴なゾンビと化したバンビが巻き起こす恐怖を描き出す。

子鹿のバンビは森の中で幸せに暮らしていたが、ある日、猟師に母親を撃ち殺されてしまう。時が経ち成長したバンビは、今度は人間による森林開発でつがいの相手をトラックで轢き殺され、幼い子も行方不明となってしまう。自らも川に廃棄された化学薬品を知らずに飲み、ゾンビ化したバンビは、すべてを奪った人間たちに復讐するため、そして最愛の我が子を捜し出すため、人間狩りを開始。鋭利なツノと恐ろしい牙を武器に、悪い人間たちを血祭りにあげていく。「プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」の編集を担当したダン・アレンが監督を務めた。

■「ネバーランド・ナイトメア」(25)

イギリスの劇作家J・M・バリーの名作児童小説「ピーター・パンとウェンディ」をモチーフに、子どもの誘拐と殺人を繰り返すピーター・パンによる惨劇を描いたスラッシャーホラー。

大学生のウェンディは、恋人とロンドンに移住する計画を立てていた。そんな折、ウェンディの弟マイケルが、かつて世間を震かんさせた凶悪誘拐犯「ピーター・パン」に誘拐されてしまう。弟を救い出すべく、神出鬼没のピーター・パンの行方を追うウェンディだったが……。

2022年にイギリスの人気オーディション番組「ブリテンズ・ゴッド・タレント」に出場し、魔女にふんした恐ろしいパフォーマンスで話題を呼んだ俳優マーティン・ポートロックが、狂気に満ちた殺人鬼ピーター・パンを怪演。「プー2 あくまのくまさんとじゃあくななかまたち」で主人公クリストファー・ロビン役とプロデューサーを務めたスコット・チェンバースが監督・脚本を手がけ、同作の監督を務めたリース・フレイク=ウォーターフィールドがプロデュースを担当。

なお、ピーター・パン関連のホラー化作人に、宿敵フック船長を主人公にしたアクション・ホラー「CAPTAIN HOOK THE CURSED TIDES」(25)がある。

■「マッド・ハイジ」(23)

名作児童文学「アルプスの少女ハイジ」を大胆にアレンジし、R18+指定のエログロバイオレンス描写を満載にしたB級エクスプロイテーション映画に仕立てた異色のスイス映画。

チーズ製造会社のワンマン社長でスイス大統領でもある強欲なマイリは、自社製品以外のすべてのチーズを禁止する法律を制定し、スイス全土を掌握する恐怖の独裁者として君臨。それから20年後、アルプスに暮らす年頃の女性ハイジは、禁制のヤギのチーズを闇で売りさばいていた恋人のペーターが見せしめのため目の前で処刑され、唯一の身寄りである祖父も山小屋ごと爆破されて殺されてしまう。愛する者たちを失ったハイジは、復讐のために戦いに身を投じる。

「スターシップ・トゥルーパーズ」のキャスパー・バン・ディーンが独裁者マイリ、「グラディエーター」「パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち」などで知られるデビッド・スコフィールドが、アルムおんじことハイジの祖父を演じた。

■「メリーおばさんのひつじ」(24)

19世紀アメリカの実話に起源を持ち、発明家トーマス・エジソンが初めて蓄音機に録音された歌とも言われている童謡「Mary Had a Little Lamb」。日本でも「メリーさんのひつじ」のタイトルで知られ、世界中で親しまれているこの童謡をホラー作品として映画化。「プーあくまのくまさん」のリース・フレイク=ウォーターフィールド監督がプロデューサーとして参加している。

未解決事件や超常現象を扱うラジオ番組「カルラの迷宮事件簿」は、ネタ不足から打ち切り寸前という状況で、話題性のある事件を探していた。そんな中、「ワープウッズの森」で行方不明者が続出しているという情報を手に入れた番組パーソナリティのカルラは、スタッフとともにワープウッズへと向かうが、深い森で道に迷ってしまう。そんなカルラたちは、森の中にひっそりと建つ一軒家を見つける。カルラたちの前に現れたのは、この家で息子と2人で暮らすというメリーという女性だった。彼女は助けを求めるカルラたちを温かく迎え入れるが……。

■「ポパイ・ザ・スレイヤー・マン」(2026年7月24日公開)

1929年にアメリカの漫画家エルジー・クリスラー・シーガーによって生み出された人気カートゥーンキャラクター「ポパイ」を題材にしたホラー。原作の著作権が2025年1月をもって消滅し、パブリックドメインとなったことで製作された作品で、正義の水兵ポパイが、おなじみのホウレンソウ缶と屈強な前腕を武器に、残虐無比な殺戮者として覚醒した姿を描く。

大学生のデクスターは、小さな港町で語り継がれる、夜ごと港をさまよい獲物を探し回る船乗りの都市伝説を題材に、ドキュメンタリー映画を制作している。ある夜、デクスターは長年片思いしているオリビアと友人たちを連れ、港近くの廃工場へ調査のため忍び込む。半ば遊び気分で調査を進めるうちに、どこからともなくパイプ煙草のような臭いが漂い始め、やがて闇の奥から伝説の船乗りが姿を現す。仲間たちが次々と惨殺されていく中、デクスターとオリビアは必死に逃げ惑いながら、工場に残された手がかりを追い、船乗りの正体に迫っていく。

なお、その他のポパイのホラー化作に「ポパイ・ザ・キラー」(日本未公開。配信あり)「POPEYE’S REVENGE」「POPEYE RETURNS」※「POPEYE’S REVENGE」の続編(ともに日本未公開)がある。

■「オズワルドダウン・ザ・ラビット・ホール」(日本未公開)

1927年にウォルト・ディズニーが手掛けた短編アニメーションシリーズに初登場したウサギのキャラクター「オズワルド・ザ・ラッキー・ラビット」(「しあわせウサギのオズワルド」)をホラー化。当初、2025年全米公開がアナウンスされており、「ゴーストバスターズ」のアーニー・ハドソンの出演もアナウンスされていたが、現時点でまだ続報がない状態だ。

ここまで紹介した作品以外にも、カルロ・コロディによる児童文学「ピノッキオの冒険」をホラー化した「ピノキオアンリーシュド」(日本公開未定)、「ピノキオ・アンストラング」(2026年7月24日全米公開/日本公開未定)、L・フランク・ボームの児童小説「オズの魔法使い」を題材にした「WIZARD OF OZ DEAD WALK」(25)「Wicked of Oz」(26)、マックス・フライシャーが制作したアニメ「ベティ・ブープ」をホラー化した「Betty’s Revenge」(26)、グリム兄弟の童話「白雪姫」をホラー化した「The Death of Snow White」(25)、中東の民話「アラジンと魔法のランプ」を題材にした「Aladdin: The Monkey’s Paw」(26)、「ALADDIN'S REVENGE」(26)、アンデルセンの童話「人魚姫」を題材にした「The Mermaid's Song」(15)、「DEADLY LITTLE MERMAID」(26)など、日本ではなかなかお目にかかれないインディペンデント作品がある。

なお、日本でもパブリックドメインホラー化の影響を受け、童話を題材にした“恐解釈”シリーズが2作品制作された。

■「恐解釈 花咲か爺さん」(23)

誰もが知る昔話「花咲か爺さん」を大胆に翻案し、現代を舞台に残酷描写満載で描いたバイオレンススリラー。

あるところに、正直者のお爺さんが愛するお婆さんや愛犬ハルと一緒に幸せに暮らしていた。しかし隣人のいじわる爺さん一家は、次々と人を拉致しては殺害する猟奇的な変態家族だった。ある日、いじわる爺さんがハルを殺して燃やし、灰にしてしまう。悲しみに暮れながらハルの灰を手にした正直爺さんは復讐の鬼と化し、いじわる爺さん一家への逆襲を開始する。

監督・脚本は「温かい食卓」で第5回学生残酷映画祭グランプリを受賞した浦崎恭平。

■「恐解釈桃太郎」(23)

昔話の「桃太郎」を大胆にアレンジし、現代的な猟奇殺人と幽霊や妖怪が入り乱れる悪夢のようなバトルロワイヤルとして描いたバイオレンススリラー。事故物件を舞台に、こっくりさん、メリーさん、お菊さんといった妖怪や幽霊たちをお供にした魔法少女が猟奇連続殺人鬼を退治するべく繰り広げる死闘を、クレイジーでアブノーマルな展開の連続で描き出す。

「温泉しかばね芸者」で2018年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞を受賞した鳴瀬聖人が監督・脚本を手がけた。

【作品情報】
ポパイ・ザ・スレイヤー・マン

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