吹奏楽小説「風に恋う」やテレビドラマ原作「転職の魔王様」シリーズを世に送り出してきた額賀澪による長編小説「沖晴くんの涙を殺して」が、広瀬アリス主演で映画化されることが決定。10月2日より全国公開されることがわかった。
本作は、広瀬演じる末期の乳がんを患い余命1年を宣告された音楽教師・踊場京香と、笑顔を絶やさない不思議な高校生・志津川沖晴が出会うことから始まる物語。津波で家族を亡くしたことをきっかけに、喜び以外の情緒「嫌悪・怒り・哀しみ・恐れ」を失ったという沖晴との交流を通して、余命わずかな京香と沖晴の感情を取り戻す不思議な日常が描かれる。
あわせて、主演を務める広瀬より「“生きる”という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう。そんな優しい気持ちになれました」とコメントも到着。ドラマ・映画のみならずバラエティや情報番組でも活躍の幅を広げる彼女が、自身の限りある人生に「生きる」をもたらしていく役どころを繊細に表現する。
監督を務めるのは、「太陽の坐る場所」(2014年・辻村深月原作)、「無伴奏」(2016年・小池真理子原作)、「さくら」(2020年・西加奈子原作)、「早乙女カナコの場合は」(2025年・柚木麻子原作)など、人気小説やコミックを実写化してきた矢崎仁司。人間の感情の揺らぎや孤独、性や生と死の関わりを丁寧に描写してきた矢崎監督が、切なくも温かい人生賛歌を映像化する。
本解禁にあわせて到着した広瀬と原作者・額賀の詳細コメントは以下の通りだ。
▼コメント全文
【主演:広瀬アリス】
生きていると笑ったり泣いたり怒ったり、沢山の感情になります。この作品はそんな多くの感情に触れながら、〝生きる‘’という事に直面した京香と沖晴くんの人間物語だと思っています。
綺麗事だけでは生きていけない世の中で、それぞれの悩みや葛藤と向かい合いながら、心と心を通じ合わせて生きていく2人を描いています。お芝居を通して、自分と向き合えた時間でもありました。
京香を演じていくと、自然と自分の弱いところも愛そう。そんな優しい気持ちになれました。
こんなにも日常が、そして感情が素晴らしく愛おしいものなのかと、そう思える映画になっています。
【原作者:額賀澪】
自分がこれまで書いてきた作品の中でも、『沖晴くんの涙を殺して』は特に思い入れの強い作品です。刊行直後に映画化の打診をいただき、長い時間をかけて完成したことをとても嬉しく思います。スタッフ・キャストの皆様をはじめ、多くの方が全力で作品に寄り添ってくださいました。
「ネガティブな感情などなければどれほど楽に生きられるだろう」と思うことも多い日々の中で、怒りや悲しみや不安を感じるからこそ噛み締められる幸せがある。映画の中の京香や沖晴が、原作者である私にも改めて教えてくれました。
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(C)2026額賀澪/双葉社「沖晴くんの涙を殺して」製作委員会