「足が臭くなりそうな緊張」も切り抜けて高3・中澤紗来が目指す大会史上初の“姉妹V”と“姉の背中”

前年覇者の姉・瑠来に続いて、姉妹優勝を狙う中澤紗来(撮影:福田文平)

「足が臭くなりそうな緊張」も切り抜けて高3・中澤紗来が目指す大会史上初の“姉妹V”と“姉の背中”

6月17日(水) 7:00

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<日本女子アマチュア選手権 Presented by カープレミア 初日◇16日◇北海道ブルックスカントリークラブ(北海道)◇6578ヤード・パー72>

滋賀県の名神八日市CCで行われた昨年大会は、現在JLPGAツアーでプレーする中澤瑠来(るな)が制した。その妹・ 紗来(さら、埼玉栄高3年)にとって、1年前の記憶は鮮明だ。



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「すごいなという気持ちもあるんですけど、3日目が始まった時は同じスコア(トータル1アンダー)だった。(自分は)まだまだだなって思いました。(勝ち切る力は)まだ無いなって」。トータル8アンダーで日本一になった姉に対し、妹はトータル9オーバーの41位。最後は大きく差をつけられた悔しさも残っている。
 
そして今年は大会史上初となる“姉妹優勝”さらには“姉妹連覇”がかかる大会にもなる。そこで首位と4打差の1アンダー・14位タイ。滑り出しは上々だ。
 
「調子に合わせたマネジメントができました。あとはアプローチの後のパットがしっかりと決まってくれました」。奪ったバーディは3つだが、評価するのは、しびれる下りの1.5メートルのパーパットを立て続けに決めた、終盤の6、7、8番。「足が臭くなりそうなくらい緊張しました」。こんな独特の表現で笑いを誘ったが、それほど追い詰められたシーンを乗り越え、アンダーパーで帰ってきた。
 
この大会を制した姉は、その後、同年11月に受けた5度目のプロテストを突破し、今年ツアールーキーになった。日頃からアドバイスを求めている妹は、姉のこんな変化も感じ取っている。「去年までは“ボーン”とか“バーン”ってやるんだよ、みたいなアドバイスだったのが、プロになってから理論的になったんです。体の動きとかも言葉になっていて」。助言もより効果的なものになっている。
 
現在、高校3年生の中澤にとって、今年は初めてプロテストに挑む年でもある。課題は「ありすぎる」と言って笑うが、「仲はいいです」という姉の背中を追いかけていく。日本女子アマ優勝者(過去3年間)は、プロテストの1次、2次予選が免除され、いきなり最終テストからの挑戦が可能になる。だが、「そんなに簡単ではないと思う」と一度前置き。「(あす以降も)自分の振りをして、しっかりピンを狙いたい」と、まずは内容を追い求めていく。
 
2003年5月29日生まれの姉と、08年7月22日生まれの妹は5学年違い。ともに『来』という文字が名前に含まれるが、これは「瑠来が(紗来が生まれた時に)『自分と同じ漢字を入れたい』って言ったから」というのが理由。小さい頃から、姉にとっても妹は特別な存在だ。
 
「そんなに簡単なことではないのは分かってますが、(姉妹連覇は)頑張りたい。(モチベーションに)なってますね」。名前に『来』という文字が使われている理由を聞くと、「確か“宝が来るように”という意味だと聞きました」と記憶を引っ張り出す。そろってアマチュア日本一という“宝”を手繰り寄せた姉妹になりたい。(文・間宮輝憲)


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