物流施設を、地域と企業がつながる場へ 日本GLP・帖佐義之社長が語るALFALINKの原点

物流施設を、地域と企業がつながる場へ 日本GLP・帖佐義之社長が語るALFALINKの原点

物流施設を、地域と企業がつながる場へ 日本GLP・帖佐義之社長が語るALFALINKの原点

6月15日(月) 20:00

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鷲見玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ALFALINK presents BRAND NEW LINK」(毎週土曜 7:00~7:25)。ひとつの成功に満足することなく、新たな分野へと越境し挑戦を続ける人。既存の枠にとらわれず、業界に新しい潮流を持ち込み、ゲームチェンジを起こしてきた企業。そうした方々をゲストに迎え、挑戦にまつわるエピソードや発想の原点、そしてこれから目指すヴィジョンについて伺っていきます。

今回の放送は、日本GLP株式会社 代表取締役社長の帖佐義之(ちょうさ・よしゆき)さんをゲストに迎え、物流不動産事業に挑戦した経緯、理想の物流施設について話を伺いました。

(左から)日本GLP株式会社 代表取締役社長 帖佐義之さん、パーソナリティの鷲見玲奈



◆独自に進化を遂げた日本の物流施設

帖佐義之さんは、日本GLPが全国規模で展開する大規模多機能型の先進的物流施設「ALFALINK(アルファリンク)」の発案者としても知られています。

帖佐さんは大学卒業後に三井不動産へ入社し、その後は三井不動産グループのアセットマネジメント事業を担う三井不動産投資顧問にて不動産投資の業務に携わりました。1990年代後半から2000年代初頭にかけて国内で不動産証券化の仕組みの整備が進む中、海外投資家との仕事を通じて「物流不動産」という新たな分野に出会います。

当時の日本では、オフィスや住宅、商業施設の開発は一般的だった一方で、物流施設を専門に扱うデベロッパーはほとんど存在していませんでした。帖佐さんは、その未開拓の市場や海外企業のビジネスモデルに魅力を感じ、「こちらでキャリアを試していこう」と決意。2003年、日本GLPの前身企業に参画しました。

日本の物流施設は海外とは異なる特徴を持つといいます。海外では広い土地を活用した平屋建ての倉庫が主流ですが、日本では土地の制約から多層階の施設が発展しました。そのため、荷物の搬出入の効率化など独自の工夫が求められ、「ある意味、ガラパゴス的な進化をしたマーケット」だと振り返ります。

さらに、企業の物流に対する考え方自体も変化してきました。以前は自社で倉庫を保有し運営するのが一般的でしたが、バブル崩壊後は資本効率を重視する流れが強まり、物流業務を外部に委託する企業が増加。物流オペレーションを専門に担う事業者も台頭し、多様な商品に対応できる汎用性の高い物流施設への需要が高まっていきました。

現在は、Eコマース(電子商取引)の拡大によって扱う商品の種類が飛躍的に増加しています。帖佐さんは「商品の数は無限大にあり、多品種の商品を効率よく扱える物流施設の重要性が今後さらに高まっていく」との見方を示しました。

◆目指したのは汎用性と働きやすさの両立

続けて、“Open Hub(オープン・ハブ)”をキーコンセプトとした大規模多機能型の先進的物流施設ブランド「ALFALINK」の構想がどのように生まれたのか、その考え方に迫りました。帖佐さんは、ALFALINKが最初から完成形として構想されたものではなかったと振り返ります。

当初目指したのは、「どんな荷物でも扱えるような汎用性の高い施設」でした。ただし、機能を追求するだけでは投資効率との両立が難しくなります。そのため、できるだけコストを抑えながら、多様な荷物に対応できる物流施設のあり方を追求してきたと語ります。

同時に帖佐さんが強い問題意識を抱いていたのが、物流施設で働く人々の環境です。それまで数多くの物流施設を視察するなかで、物流は「バックヤード」として扱われることが多く、働く環境への投資が十分ではないケースを数多く目にしてきたといいます。

決して快適とは言えない労働環境で働く人々の姿を見て、「これを変えないことには物流業界そのものが浮かび上がってこないのではないか」と感じたことが、施設づくりの原点になりました。「働きやすく、人材も集まりやすい物流施設とは何か」を考え続けてきたと振り返ります。

さらに、ALFALINKには地域との共生という大きなテーマもあります。帖佐さんによると、物流施設の建設計画を地域に説明しても、歓迎されることはほとんどなかったといいます。その背景には、物流施設が持つ「閉ざされた空間」というイメージがありました。

物流施設は安全性や機密性の観点から関係者以外の立ち入りが制限されることが一般的です。そのため、地域住民から見れば「自分には何のメリットもない建物」と映ってしまうことも少なくありません。そうしたイメージを変えるために、地域の人々が自由に利用できる空間を施設内に設ける発想が生まれました。


パーソナリティの鷲見玲奈



◆ALFALINKに込められた「オープン・ハブ」の思い

ALFALINKでは、子どもたちの遊び場や学習スペース、地域住民が集う交流の場などが整備されており、物流施設でありながら地域に開かれた空間として機能しています。こうした考え方を表す言葉が「オープン・ハブ」です。

帖佐さんはこの言葉に込めた思いについて、「見えるようになること」が重要だと説明します。物流施設を地域に開くことで、物流が日々の暮らしを支えていることや、その現場で働く人々の存在を可視化できるようになるからです。物流の価値が正しく理解されれば、業界で働く人々へのリスペクトにもつながり、新たな担い手を呼び込むきっかけにもなる。帖佐さんは、そのような好循環を期待しています。

また、オープン・ハブの役割は地域との交流だけではありません。入居企業同士がお互いの事業を知ることで協力関係が生まれたり、共同で取り組むことでコスト削減につながる可能性もあるといいます。「できることをお互い見せ合うことによって、ビジネス共創と新たな価値創造の場としての機能が生まれる」という言葉には、物流施設をただの倉庫ではなく、新たな価値やつながりを生み出す場にしたいという思いが込められていました。

<番組概要>
番組名:ALFALINK presents BRAND NEW LINK
放送日時:毎週土曜 7:00~7:25(TOKYO FM / FM大阪)
パーソナリティ:鷲見玲奈
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/brand_new_link/
番組公式Instagram: @alfalink.tfm

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