<宝塚記念>陣営も弱気…クロワデュノールに黄色信号? 激走が期待できる“2頭の穴馬”

クロワデュノール写真/橋本健

<宝塚記念>陣営も弱気…クロワデュノールに黄色信号? 激走が期待できる“2頭の穴馬”

6月13日(土) 8:20

提供:
14日、阪神競馬場では春のグランプリ、宝塚記念が開催される。今年は2022年以来、4年ぶりにフルゲート18頭がそろった。

頭数だけでなく、メンバーも近年屈指のハイレベルとなった。18頭のうち16頭が重賞ウイナーで、そのうち5頭がG1馬。中でも春の古馬G1完全制覇が懸かるクロワデュノールに注目が集まる。

春G1完全制覇へ挑むクロワデュノールに不安材料も

もしクロワデュノールが勝てば、3億円の1着賞金に加えて、さらに3億円の特別ボーナスが手に入る。3枠5番の好枠にも恵まれ、1番人気はまず間違いないが、陣営のトーンは上がっていない。

同馬を管理する斉藤崇史調教師は、1週前追い切りを終えた時点で「一本やればある程度上がってくるだろうという見込みが立っていたのですが、思ったより上がってこない」と、状態に不満を覚えたという。

その後、日曜日にも負荷をかけて臨んだ最終追い切り後もまだ、「ようやくこれで走れるところぐらいまでは来た」という反応。「まだ物足りないところはたくさんありますので、それがあと3日でどう変わってくるかというところ」と、前走の天皇賞・春から中5週で迎える大一番に向けてトーンは低いままだ。

陣営の弱気コメントはデータ的にも不安材料に…

実はフランス遠征帰りで臨んだ昨秋のジャパンCの時も斉藤崇師は同じように「まだ動けない」「正直物足りない動き」と不安を口にしていた。実際、ジャパンCは勝ったカランダガンから0秒6差の4着に敗れている。

斉藤崇師とすれば、万全の状態に持っていくためにもう1~2週の間隔が欲しかったところではないだろうか。なぜなら斉藤崇厩舎は一定以上のレース間隔を取った時に成績が安定しており、特に重賞ではその傾向が顕著に出ているからだ。

【斉藤崇史厩舎のレース間隔別JRA重賞成績】
~中2週:【0-1-0-21】(0.0%/4.5%/4.5%)
中3~4週:【2-5-2-35】(4.5%/15.9%/20.5%)
中5週:【4-7-4-18】(12.1%/33.3%/45.5%)
中6~7週:【6-4-2-23】(17.1%/28.6%/34.3%)
中8週~:【17-10-10-93】(13.1%/20.8%/28.5%)
※()内は左から勝率、連対率、複勝率

同厩舎のレース間隔別成績を見ても分かる通り、斉藤崇厩舎は短い間隔では苦戦気味。一方で、今回のクロワデュノールが臨む中5週かそれ以上で成績は跳ね上がる。特に中6~7週の勝率は目を引くものがある。

名馬クロノジェネシスと比較して見える懸念点

思い起こせば、斉藤崇師がかつて管理したクロノジェネシスも、ゆとりを持ったローテーションで力を発揮した。4歳春の宝塚記念から間隔を空けながら、牝馬としては異例のグランプリ3連覇を飾っている。

昨年から宝塚記念は暑さ対策で2週前倒しとなったが、調整期間を長めに確保したい斉藤崇厩舎のスタイルを考えると、クロワデュノールにとって歓迎材料になるとは言い難い。

クロワデュノール自身はこれまで中5週でホープフルSと日本ダービーを勝っており、レース間隔自体には不安がないが、その2戦はどちらも休み明け2戦目だった。同3戦目となる今回は、もう少し調整期間が欲しかったというのが、斉藤崇師の本音ではないだろうか。

特に春の2戦(大阪杯、天皇賞・春)はどちらも楽な競馬ではなかった。追い切りの動きに陣営が不安を口にしていることからも、春2戦の疲れがここで顕在化しても不思議ではない。

クロワデュノールに代わる激走候補2頭

そこでクロワデュノールに代わる激走候補として取り上げたいのが、同じ天皇賞・春から参戦するタガノデュードとシンエンペラーだ。

どちらもクロワデュノールと同じく3200mを走り、そこから中5週というややタフなローテーション。特にタガノデュードに対しては、前走が余計だったのではという声も多い。

しかし、タガノデュードは2024年12月からほぼ休みなく走っており、1年半の間で今回が15戦目。そのすべてが中6週以内という非常にタフなローテーションで走り続け、かつ大崩れもしていない。

むしろ直近2戦の大阪杯と天皇賞・春を経験したことがプラスに出てもいいはずだ。阪神芝2200mはスタミナだけでなく機動力も問われる舞台。使われながら地力を強化してきた同馬のしぶとさが生きる可能性は十分ある。

矢作厩舎のシンエンペラーも一発十分の存在

もう1頭のシンエンペラーにしても、管理するのがレースを使いながら勝たせることに定評のある矢作芳人調教師。3歳の秋以降は海外を転戦し、ここ1年ほどは結果が伴っていない。

それでも、直線に急坂があるコースは、ホープフルSで2着など実績もある。阪神は地元関西圏にもかかわらず今回が初出走。2200mの距離もフィットしそうで、人気を落とすようなら、馬券に加えておきたい一頭だ。

今年の宝塚記念は、クロワデュノールに人気を集めるだけの実績はあるものの、死角も少なくない。その上で、タガノデュードとシンエンペラーの2頭を穴馬候補として挙げておく。

文/中川大河

【中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。

【関連記事】
競馬界出身の28歳女性が「20トントレーラー運転手」に転身したワケ「街中を走っているとビックリした顔で見られます」
「競馬が好きすぎて会社を退職」…全10場制覇した競馬歴3年“UMAJO”の「リアルな収支」とは
藤田菜七子「電撃引退」による競馬界の影響は…。女性騎手「ドミノ倒しの危機」の可能性も
月額1万円「競馬オンラインサロン」に入れば必ず勝てる?“軍資金100万円”で挑んだ8ヶ月後の結果は…<漫画>
WIN5的中で絶叫「1年働かなくても生きられます」から1年…“ドライヤーと掃除機”でバズった元芸人の「意外すぎる現在」
日刊SPA!

生活 新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ