※この記事では性暴力に関する記述があります。フラッシュバックなどのおそれがある方は閲覧にご注意ください。
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「男の子だから大丈夫」――性被害について、そんなふうに考えたことはありませんか?
内閣府男女共同参画局が令和4年に発表した統計によると、若年層の4人に1人以上(26.4%)が何らかの性暴力被害に遭ったことがあるそうです。日常に潜む危険性から、私たちは我が子をどう守ればいいのでしょうか。
この社会問題に切り込み、大きな反響を呼んでいるコミックエッセイ『性被害のせいで、息子が不登校になりました』。専門家の監修をもとに描かれた本作について、著者のあらいぴろよさんにお話を伺いました。
■『性被害のせいで、息子が不登校になりました』あらすじ
小学3年生の息子が突然、不登校状態に陥ってしまいました。母親は、息子が父親に触れられることに過剰に反応したり、病院の男性医師にも怯える様子があったりしたことが気がかりでした。
そんなある日、警察から息子が性被害に遭った可能性があることを聞かされます。そして司法面接で勇が話した内容によると、友人を通して知り合った大学生から、性的な被害を受けていたということでした……。
■子どもの性被害、一番危険なのはトイレ
――本作は、男の子でも性被害の被害者になる危険性がある、ということをあらためて気づかせてくれました。子どもの性被害について、親や周囲の大人はどのような点に気を付けたらよいと思われますか?
あらいぴろよさん:トイレが一番危険だ、と監修の斉藤章佳先生(※編集部注:西川口榎本クリニック副院長。精神保健福祉士・社会福祉士)から伺いました。母と子で外出する際もそうですが、一人になりやすい・死角の多い場所だからだそうです。言われてみればその通りですし、さらに男性用のお手洗いは非常にオープンです。そのため作中の父親、健もトイレで嫌な思いをした描写を入れました。
なぜ被害者側が防衛しなければならないのか!と憤る気持ちもありますが、「なるべくトイレは気を付ける」「出口に近い場所、明るい場所で用を足す習慣を男女問わず子ども自身に身に着ける」ように、フォローしていくことが大切だと思います。
また、まわりの大人の方もちょっと子どもの存在を気にするだけで十分護衛になると思います。
――他に親として子どものためにできることは何があるでしょうか。
あらいぴろよさん:被害に遭ったときに打ち明けても大丈夫という関係を作っておくことが重要、と個人的には思います。そして、何かあったときにどんな支援でもできる知識を持っていることが、私たち大人にできる最善かと思います。
***
この作品『性被害のせいで、息子が不登校になりました』では、加害者側の歪んだ認知や、性暴力に及ぶ手段などについても描かれています。子どもの性別に関わらず、大切な子どもを性被害から守るために、私たちはどのような対策をするべきなのでしょうか。決して他人事ではないこの問題について、作品を通して考えてみませんか?
取材=ナツメヤシ子/文=レタスユキ
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