こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。
2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
なんで私らと「ガチ恋できるかも」って思っちゃうの?
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
今回は港区女子・アリスさん(仮名・女性・23歳)からの素朴な疑問にお答えしたいと思います。アリスさんは港区某所の会員制ラウンジに勤めるラウンジ嬢です。
「シンプルに不思議なんですけど、私たちみたいな20代と本気で付き合えると思ってるおぢさんが一定数いるのはなんでなんですかね?
10歳差ぐらいまでならギリ理解できるんですけど、40代の男の人が20代の子を口説くとなると確実に十何歳かは離れてて、ヘタしたら25歳以上違うこともあるわけじゃないですか。倍以上の年齢差ってこともあるわけですよ。
普通に考えて、私らから見て恋愛対象になるわけないのに、なんでガチ恋できるかもって思っちゃうんでしょうか?」(アリスさん)
アリスさんの疑問は、昨今なにかと話題になっている「おぢアタック」をする男性心理ということでしょう。
その心理の構造を理解してもらうため、40代男性が抱える原因を解説していきます。
年齢歳というマイナスファクターの見積もりが“甘い”
恋愛・結婚において年収が高いことや社会的地位が高いことは大きなアドバンテージ。そしてアリスさんが港区界隈で出会う40代男性は、一般的な20代・30代男性よりもそういった収入・地位のスペックが高いでしょう。
もちろん40代男性たちも、20代女性から見たら年齢が離れすぎていることがマイナスファクターであることはわかっています。しかし、収入・地位のプラスファクターで補えると考えている人も少なくないのです。
ビジュアル面で言えば20代のイケメン男子に勝てるわけがないことは重々承知しているものの、そのイケメンは若いだけでまだ“何者”にもなれておらず、収入も低いかもしれない。
それに対して40代男性は立派な肩書きとカネがある、さらに豊富な人生経験やインテリジェンスな会話なども若い男に差を付けるストロングポイントになる。――そう自負しているタイプは「20代の男にも俺なら対抗できる」と勘違いしてしまうのです。
おそらく歳の差がありすぎるというマイナスファクターの見積もりが“甘い”のでしょう。
20代女性から見て、仮に高い収入を得ていることが+10点、立派な肩書きがあることが+10点だとしても、年齢差が15~25歳あることが-50点相当の大幅減点であるという事実に気付いていないということです。
ほとんどどうやっても覆せないほどの減点対象である年齢差を、ほかの加点要素でリカバリーできると思い込んでしまっていることが、理由のひとつというわけです。
20代女性の「年上が好き」発言への“解像度”が低い
ちなみに、年齢差が開きすぎていることが恋愛・婚活市場においての市場価値を激減させることに気付いていないわけですが、その原因についても説明しておきましょう。
それは「女性は年上好きが多い」ということへの“解像度”の低さが招いています。
たしかに年上男性が好きな若い女性は多いのですが、実際に年上好きだと公言している女性にどれぐらいの年齢差が理想なのかを尋ねると、「3~5歳上」ぐらいの年齢差を答える割合がもっとも多いのです。
つまり、23歳のアリスさんと同年代で年上好きを公言している女性がいたとしても、恋愛対象は20代男性に限定されているということもザラ。「3~5歳上」に次いで多いのが「5~10歳上」ぐらい、その次が「10~15歳上」ぐらいで、当たり前ですが年齢差が大きくなるほど割合は下がっていきます。
ですから年上好きの20代女性から見ても、多くの場合、40代男性は恋愛対象外になってしまうのですが、「年上好き」発言への解像度が低いと「40代の俺でもいけるかもしれない」と期待してしまうというわけです。
成就率が数%しかない“実例”に希望を見い出している
とはいえ、ごく稀に「15~25歳上」も恋愛対象になるという20代女性もいます。そういう稀有な20代女性が40代男性と真剣交際するという奇跡が起こるケースがあるのも事実。
けれど、そのミラクルカップルがおぢアタックしたい40代男性たちにとって、悪い意味での希望になってしまっているという側面もあるわけです。
全20代女性のうち40代男性とガチ恋愛ができる人は10%も存在しないと思いますが、その幸運な出会いを引き当てて交際までこぎつけた40代男性は、周囲のおぢアタックしたい仲間たちから羨望の的となるでしょう。
また、そういった超・歳の差カップルがメディアに登場して話題を集めることもあります。
要するに20代女性と40代男性のカップルは現実に存在していますが、“実在する”という事実にだけ着目して、その成就率の低さに目を向けていない40代男性が、懲りずにおぢアタックを繰り返しているのでしょう。
――ここまで説明するとアリスさんは40代男性の心理が理解できたようですが、「おぢアタックしたくなっちゃう理由はわかりましたけど、私は迷惑してるのでやめてほしい(笑)」とのこと。
このアリスさんの最後の言葉は、多くの20代女性の気持ちを代弁しているのかもしれません。
<文・堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
【関連記事】
・
「もうキモくてキモくて…」29歳女性が語る“おぢアタック”の実態。「俺ならイケるかも」勘違いする中年男性には共通点が
・
「逆おぢアタック」した女性が明かす“年下にモテる中年男性”の特徴3つ。非イケメンでも「なぜかモテる」を紐解いた
・
男性が「恋愛対象外になる」のは何歳から?25歳女性に聞いて分かった「男として見れなくなる瞬間」とは
・
「恋愛に年齢なんて関係ないでしょ」20代女性に“おぢアタック”し続ける38歳男性の主張。彼が「見落としている事実」とは
・
「僕の恋心は“迷惑行為”なんでしょうか」29歳女性にアプローチした41歳男性が浴びせられた“心無い言葉”。「おぢアタックって差別では?」