【F1】アストンマーティン・ホンダ「抜けないモナコ」で極めてアグレッシブな戦術ギャンブルを成功させて今季初ポイント

photo by web Sportiva

【F1】アストンマーティン・ホンダ「抜けないモナコ」で極めてアグレッシブな戦術ギャンブルを成功させて今季初ポイント

6月9日(火) 17:25

提供:
F1第6戦モナコGPレビュー(前編)

天国から地獄、そして再び、地獄から天国──。

ストレートがほとんどなく、パワーユニットの不利が出にくいモナコだからこそ、アストンマーティン・ホンダは期待を持って週末に臨んだ。だが、金曜に走り始めた瞬間にその期待は完全に打ち砕かれ、予選でも最下位に沈んだ。

抜けないモナコでは、絶望的な状況だった。

モナコの市街地コースを果敢に攻めるアロンソphoto by BOOZY

モナコの市街地コースを果敢に攻めるアロンソphoto by BOOZY



しかし、決勝は大荒れの展開となる。フェルナンド・アロンソが10位入賞を果たし、今シーズン初のポイント獲得が舞い込んだ。

「かなりトリッキーなレースだったね。1周目はターン1、ターン3、ターン5でかなりのリスクを負いながら、攻めていってポジションをつかみにいった。戦略的にもアグレッシブに、3周目にピットインして、セーフティカーが入ったところでもタイヤ交換を行なった。いろんなペナルティによって、ポジションアップのチャンスをつかんだんだ」

アストンマーティンは最後尾グリッドからのスタートでも、決してあきらめていなかった。わずか3周でミディアムタイヤを捨てて、残り75周をソフトタイヤで走りきるという、極めてアグレッシブな戦略を採った。失うものがないからこそ、採ることのできるギャンブルだった。

結果、1周目にピットインした3台の前で戻り、トラックポジションを確保する。抜けないモナコでは、どれだけペースが遅くても抑え込むことができる。

アロンソはバルテリ・ボッタス(キャデラック)が抑える3台の集団を引き離すことに成功。同様の戦略を採ったチームメイトのランス・ストロールもドライブスルーペナルティで後退したセルジオ・ペレス(キャデラック)を抑え込み、30周目を過ぎたあたりからはむしろペースで上回って引き離していった。

レース中盤を迎える頃には、中団グループから30秒以上引き離されていた。しかし、前のウイリアムズ勢がピットストップのためのギャップを作るべく、後続を抑え込むチームプレーを展開したことにより、アロンソはこの集団に追いつくことができた。

それでも15位でしかなかったが、57周目のターン19でストロールがクラッシュを喫し、セーフティカーが出たところで、レースの展開は大きく変わることになった。

【入賞が転がり込んできた】リスタート直前にシャルル・ルクレール(フェラーリ)がクラッシュして赤旗となり、再スタートではさらに混乱が起きてカルロス・サインツ(ウイリアムズ)がリタイア。接触したニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)には10秒加算ペナルティが科され、再スタート時にグリッドボックスからはみ出てしまったペレスにもペナルティが科された。

その結果、アロンソは10位に繰り上がり、入賞が転がり込んできた。

絶望的な状況でも、チーム全体としてあきらめることなく攻め続けたからこその結果だと、チームアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは語る。

「これだけ大荒れのレース週末のなかで、ポイントが獲れたのはすばらしいことだ。ソフトタイヤをあれだけ長く保たせるのは、本当にアグレッシブで野心的な戦略だったが、それがうまくいった。

ポイント獲得というのは、最後までプッシュできたことの証(あかし)。1台はリタイアになってしまったが、それも厳しいなかでプッシュし続けた結果だ。だからこそ、このポイントは特別な意味を持つんだ」

◆つづく>>

【関連記事】
◆後編を読む>>【F1】アロンソの目に光が戻ってきた「アップデート投入まであと4〜5戦、苦しいレースに耐えるだけ」
【F1】アロンソも「モナコなら......」とわずかな期待「13位や14位にいるなら、リスクを冒して攻める」
【F1ドライバー列伝】父の教えを実践するベッテルの人柄は、愛車を見ればわかる
【F1】鈴木亜久里は日本人離れした有言実行の男「30歳までにF1ドライバー」「45歳でF1チームオーナー」
【F1ドライバー列伝】セナとも仲良くやった人徳者ベルガー。今やモータースポーツ界の重鎮
Sportiva

新着ニュース

合わせて読みたい記事

編集部のおすすめ記事

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ