「わたしたちに許された特別な時間の終わり」「解放区」で知られる太田信吾の新作ドキュメンタリー映画「沼影市民プール」が、9月5日に公開されることが決定。あわせて、ポスタービジュアル、特報、場面写真が披露された。
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【フォトギャラリー】「沼影市民プール」場面写真
1971年、「海なき市にプールを」という市民の願いから生まれた「沼影市民プール」。市民の憩いと出会い、そして健康を支える場として、52年間で約600万人が訪れた。ところが21年、さいたま市はプールの解体と、小中一貫校の建設を発表。存続を求めて900通を超えるパブリックコメントや1万人以上からの署名が寄せられるも計画は進み、24年、プールは静かに役目を終えた。
本作はプールが営業を終えるまでの49日間を記録。公共施設の喪失が市民に何をもたらすのかを描き出している。太田監督のドキュメンタリーとフィクションを横断する独自の手法は、国内外で高く評価され、本作は制作段階においてカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2024にて日本企画としては初となる「First Cut+ Works in Progress Award」を受賞。完成後も釜山国際映画祭、テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭をはじめ12以上の国際映画祭から招待された。また、エンディングテーマ曲には、SuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)の「それから」が使用されている。
ポスタービジュアルでひときわ目を引くのは、沼影市民プールのシンボルでもあった近未来的なデザインのウォータースライダーと、姿を消すプールを見送るスタッフたちの後ろ姿。すでにプールは取り壊されて更地となっているだけに、「取り壊されたのは、みんなの居場所」のコピーと共に、非常に印象的なデザインとなっている。
特報予告では、プールを利用していた市民が喪失をどのように受け取るのかを、精神科医エリザベス・キューブラー=ロスによる「死の受容の5段階(否認・怒り・取引・抑うつ・受容)」をモチーフに、時にスリリングに描いていることも示され、観客の期待感を大いに膨らませる内容となっている。
「沼影市民プール」は、9月5日からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。
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