マーティン・スコセッシがAI企業のアドバイザーに就任「映画の進化の可能性にオープンであるべき」

マーティン・スコセッシがAI企業のアドバイザーに就任「映画の進化の可能性にオープンであるべき」

6月8日(月) 13:00

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巨匠マーティン・スコセッシが、AI企業ブラック・フォレスト・ラボのアドバイザーに就任した。米バラエティが報じた。

今回の提携は、「観客により深く、豊かな体験を届けるため、創造性の限界を押し広げる」ことが目的だという。

スコセッシは、ブラック・フォレスト・ラボの公式サイトに掲載された声明で、「映画はまだ若いメディアで、誕生からおよそ125年しかたっていない。だからこそ、映画がどのように進化し得るのかに対して、私たちはオープンであるべきだ」とコメント。「私は『ヒューゴの不思議な発明』で3Dを、『アイリッシュマン』で若返り技術を活用した。いま、このツールによって、自分が頭の中で思い描いているものを、プロダクションデザイナー、アートデザイナー、撮影監督といったクリエイティブチームに、より明確かつ効率的に共有できる。そこから彼らが発展させ、映画的知性を豊かにしていくことができる」と述べている。

提携発表にあわせて公開された、スコセッシのニューヨークのオフィスで撮影された映像では、スコセッシが、同社の生成AIモデル「FLUX」を使い、あるシーンの絵コンテ作りを補助する様子が映されている。

この動画で、スコセッシは「グッドフェローズ」に登場する有名なステディカム撮影について語った。レイ・リオッタ演じるギャングのヘンリー・ヒルが、ナイトクラブ「コパカバーナ」の中を進んでいく場面では、背景を綿密に演出する必要があったと説明。「このようなツールがあれば、はるかに速く構成を見極めることができ、制作時間を短縮できる。さらに、スタッフへの負担も軽減できる」と語った。

ドイツ・フライブルクを拠点とするブラック・フォレスト・ラボは、2024年に設立された企業。同社の共同創業者でCEOのロビン・ロンバッハはニューヨーク・タイムズに対し、スコセッシとの提携は「これが機能することを示す大きな証明」だと語った。

スコセッシの広報担当者によると、同監督は投資会社ブロードライト・キャピタルを通じて同社を紹介されたという。同社はブラック・フォレスト・ラボの投資家であり、スコセッシのマネージャーであるリック・ヨーンが共同創業した会社でもある。また、CAA共同創業者で、ブラック・フォレスト・ラボにも出資しているマイケル・オービッツも、この提携成立に関わったとニューヨーク・タイムズは報じている。スコセッシ自身が同社に出資しているかどうかは不明だ。

【作品情報】
アイリッシュマン

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Photo by Rocco Spaziani/Archivio Spaziani/Mondadori Portfolio via Getty Images
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