一ノ瀬ワタル、劇場映画初主演作「四月の余白」お披露目に感慨「楽しみでもあり、不安でもある」

一ノ瀬ワタル

一ノ瀬ワタル、劇場映画初主演作「四月の余白」お披露目に感慨「楽しみでもあり、不安でもある」

6月8日(月) 22:15

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映画「四月の余白」(6月26日公開)の完成披露舞台挨拶が6月8日、新宿ピカデリーで行われ、劇場映画初主演を果たした一ノ瀬ワタルをはじめ、夏帆、上阪隼人、山﨑七海、𠮷田恵輔監督が出席した。

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本作は、「ヒメアノ~ル」「空白」「ミッシング」など、衝撃作を次々と発表してきた𠮷田恵輔監督の最新作。監督自身が多感な時期に出会った非行少年や彼らを取り巻くコミュニティをモデルに、人の痛みも常識も理解できない少年たちと、そんな子供たちに本気でぶつかりながらも彼らに寄り添う大人の生々しいもがきを描く。

Netflixドラマ「サンクチュアリ 聖域」で世界に名を知らしめた一ノ瀬が劇場映画初主演を果たし、元半グレで現在は更生施設「みらいの里」寮長の西健吾役を演じた。

周囲から「おめでとうございます!」という声や、会場からも拍手を浴びた一ノ瀬。「ありがとうございます!」と緊張しながらも満面の笑みを浮かべ、「もちろんうれしさもあるんですが、『四月の余白』はすごい衝撃作でもあると思うので、これから皆さんに観ていただいて、どう評価していただけるのか。楽しみでもあるけれど、不安でもある。今、二つの気持ちがあります」と率直な心境を吐露。「初めてこのお話をいただいた時には、すごいテーマだと思った。俺の中にも、体罰ということに関して、教育において必要なのかという疑問があった」と自分自身の問いに向き合うきっかけにもなる作品だったという。

一ノ瀬にラブコールを送った𠮷田監督は、本作の主人公について「泣いた赤鬼や、フランケンシュタイン」とイメージしながら、「今、日本で“泣いた赤鬼”の役者は一人しかいない。自然と一ノ瀬さんになった」と抜てきの理由を告白。「温かい雰囲気もあるし、いかつい役もいっぱいやっている。両方持っている方なので、ぜひ一緒にやりたいなと思った」と語る。加えて「昔、オーディションで2回くらい落としている」そうで、「その時はスキンヘッドで。アニメから出てきたようなキャラクターだった。その時は、ちょっとキャラが濃すぎるということで…」と満を持してのタッグを喜んでいた。

手に負えない生徒たちに悩む中学教師の草野冬子を演じた夏帆は、一ノ瀬の魅力について尋ねられると「この笑顔がとてもステキ。人懐っこいチャーミングさもありつつ、どこか哀愁や物悲しさも感じつつ。とてもステキだなと思います」とにっこり。

続けて夏帆が「いつも全力で、すごくまっすぐ現場にいらっしゃる。打ち上げの時も誰よりも動き回って、スタッフさん全員に声をかけて回っていらっしゃった」と人柄のにじむエピソードを披露すると、一ノ瀬は「すみません!ありがとうございます!うれしいです」と汗をかきながら、恐縮しきりだった。

周囲の大人たちを翻弄する中学3年生の海斗役を、上阪。西が代表を務める「みらいの里」で暮らす寮生・詩役を山﨑が演じた。

上阪は「海斗を変えてしまった環境を考えながら演じるのが、とても難しかった」と苦労を口にし、山﨑は「詩は一歩引いて、状況を見ていることが多い。撮影の合間も、詩になろうと思っていた。セリフがない状態でも、詩の感情が目や表情で見えればいいなと思いながら演じていました」と役作りについて回想。「観てもらえたらわかる」とオーディションで選んだ2人の熱演を称えた𠮷田監督は、「あとは楽しみながら映画を作ろうと思いました」と役者陣に全幅の信頼を寄せながら、映画を完成させたと話していた。

いよいよ上映時間が近づき、一ノ瀬は「エンディングを観た時に、答えって人それぞれだと思います。このエンディングがハッピーエンドだったのか、バッドエンドだったのか、俺にもわからない」と思いを巡らせ、「みんなの意見を聞きたいなと思っています。みんなで頑張って作り上げた。ぜひ楽しんでいただけたら幸いです」と呼びかけた。最後の挨拶を任された𠮷田監督は、「僕はおしゃべりなので、ひとつ引いて。上阪くんに締めの言葉を言ってもらおうかな」とこの日が初めての舞台挨拶だという上阪にバトンタッチ。「急すぎます!」と慌てた上阪は、「この作品は、僕にとってデビュー作。人生の宝物のような作品です。僕が演じる海斗について、受け入れるか、受け入れられないかは、皆さん次第です。実際にこういう人もいるんだと、観て、知って、考えてほしいなと思います」と願いを込め、大きな拍手を浴びていた。

「四月の余白」は、6月26日に全国公開。

【作品情報】
四月の余白

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