師匠の“20年前”を再現へ出利葉太一郎が狙う史上32人目の日本タイトルで初V

出利葉太一郎が念願の初優勝を狙う(撮影:鈴木祥)

師匠の“20年前”を再現へ出利葉太一郎が狙う史上32人目の日本タイトルで初V

6月6日(土) 19:38

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<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ3日目◇6日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇決勝=7464ヤード・パー71>
 
大会初出場のプロ4年目・出利葉太一郎がツアー初優勝へ、首位と1打差の2位で最終日を迎える。



【写真】若き日にはレジェンド片山のバッグを担ぎました


首位でスタートしたこの日は、1番から連続バーディを奪う好発進。さらに6番、7番でもスコアを伸ばし、前半4つ伸ばしてトップの座をキープした。しかし後半に入り、10番でボギー。ムービングデーの重圧のなか、緊張は「1番ではそこまでなかった」と平常心だったが、ボギーの影響もあり、「バックナインにかけて心拍数がかなり上がっていた」と振り返る。それでもその後はシビアなパーパットを沈めるなどし、パーを並べた。
 
この日は、師匠・髙橋竜彦が52歳の誕生日を迎えていた。髙橋は13~18番まで、出利葉の組にラウンドレポーターとして帯同。「1番からいいバーディが取れましたし、きょうはずっとリポーターでついて回ってもらっていたので、いい緊張感もありましたけど、僕が成長している姿を見せられていたのかなっていうのはあります」と笑顔を見せる。
 
難度の高いコースで初日から上位を維持した3日間については、「(ショットなどの練習を)やり続けている結果。結果として数字が出ているということは、自分もうまくなっていると思うし、ちょっとずつ強くなっているのは、実感としてあります」と手ごたえを得ている。成長の証を、師匠の前で示した。
 
髙橋は出利葉の父親と同級生で、学生時代はともに戦った間柄。その縁で出利葉が大学時代のときに出会い、いまでは「第二の父親的存在」だ。自宅を訪れることも多く、「技術的はもちろん、いろいろありますけど、プロゴルファーとしての日々の考え方、過ごし方はすごく教わっています」という。
 
2006年大会覇者でもある髙橋の存在は、大きな支えだ。「そのときに優勝しているところのビデオを見させてもらっていて。優勝したとき、ガッツポーズがカメラと反対側だったっていうのを覚えています。僕も明日そうしようと思います(笑)」と冗談めかし、報道陣の笑いを誘った。20年前の師匠の姿を、いま愛弟子がなぞろうとしている。
 
首位とは1打差。日本タイトルでのツアー初優勝となれば、今年の「日本プロ」を制した細野勇策に続く32人目となる。「最終日、最終組で回れることは、すごく光栄なことですし、最後のほうは技術どうこうではなくなってくると思う。あとは気合だったり、執念で必死にやっていきたい」と話した。大舞台で狙う初優勝。最後はテレビの前で観戦するゴルフファンに“背中”を向けてガッツポーズだ。(文・高木彩音)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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