MEGUMI、木村太一監督と4年の二人三脚「FUJIKO」ウディネ2冠に号泣「さすがに崩壊しました」

MEGUMI、木村太一監督と4年の二人三脚「FUJIKO」ウディネ2冠に号泣「さすがに崩壊しました」

6月6日(土) 19:05

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第28回ウディネ・ファーイースト映画祭で最高賞を含む2冠を達成した映画「FUJIKO」の公開記念舞台挨拶が6月6日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、片山友希、YOU、渡辺友那、MEGUMI、リリー・フランキー、岸本加世子、木村太一監督が出席した。

物語の舞台は、1970~80年代の静岡。激動の時代を生きるシングルマザーが、既成の価値観や社会規範に抗いながらも自らの人生を切り拓いていく姿を描く。第28回ウディネ・ファーイースト映画祭では、最高賞にあたるゴールデン・マルベリー賞(Golden Mulberry Award) と、ブラック・ドラゴン・特別観客賞(Black Dragon Audience Award)を受賞した。

上映後の会場から温かな拍手を浴びて登場したメンバー。本作の企画・プロデュース・出演を務めたMEGUMIは、「木村監督と約4年かけて、この作品を作ってきました。いろいろなことがありましたが、このような瞬間を皆さんと過ごせるなんて感無量です」としみじみ。ウディネ・ファーイースト映画祭の受賞の際には号泣したと振り返り、「友希ちゃんも号泣して、抱き合って泣きました。人前で感情が出ないタイプなんですが、さすがにこの時は崩壊しました」と明かした。

本作の企画・プロデュースに着手した経緯について話が及ぶと、木村監督の前作に出演して「そこですごく仲良くさせていただいた」と監督との縁を回顧したMEGUMI。

「私は当時、プロデューサー業を始めたばかり。その頃にたまたま見たニュースが、“日本人女性の自己肯定感が世界最下位だ”というもので。自分がつくる作品は、“女性を応援できるものだったらいいな”と色濃く思っていた。そんなタイミングで、太一さんがお母様をモデルにした映画を作りたいので、ぜひプロデューサーとして参加してくださいと言ってくれて。自分がやりたい方向性と、太一さんが作りたいものがフィットしていた」と意気投合したと懐かしんだ。「当時は長編映画を作ったことがなかったので、すごいチャンスをもらったなと思って。一緒に伴走してきました」という道のりでは、「ケンカもたくさんして」とにっこり。「“マジ、ムカつく”みたいなこともたくさんありましたが、そういうことがあったから、いい映画ができたと信じています」と充実感を噛み締めていた。

主人公の富士子を演じた片山も、「映画をやりたいと思って3年間、まったく映画の仕事がなくて。大丈夫かなと思っていたんですが、こうして初主演映画を公開することができて、観ていただけてすごく幸せです」と感慨深げ。

初主演にして初めての母親役を担った片山だが、娘役を演じた渡辺の存在に大いに助けられたという。隣にいた渡辺を見つめながら、片山は「すごく天真爛漫。悲しかったら悲しむし、面白かったら笑う。そういった自然な表情から、自分ももらえるものが多かった。母親役としてこうやって演じたというより、皆さんからいただけるものが多かった」と感謝を込めた。渡辺は「友希ちゃんは、とてもカッコよくて、やさしくて、本物のお母さんみたいでした」と切り出し、「いつもやさしかったので、怒られるシーンの演技だけとても怖かったです」としっかりとコメント。愛らしい表情で、会場も魅了していた。

富士子から子どもを奪おうとする意地悪な姑、古宮敏子役のYOUは、ずっとおばあさん役をやってみたかったとのこと。

「前の作品のせいで、若い時はネグレクト役みたいなものが多かった」と打ち明けながら、「最近はバーのおばさんとか、喫茶店のおばさんが多くて。ちゃんと毎日、働いている老人の役に憧れていて。メグとそんな話をしていたら、今回の役をいただけて。とても楽しかったです」と喜びをにじませた。そして富士子の営業先で出会う佐々木役のリリーが「僕の場合は親不孝をして、その母を亡くした悔恨の念で小説を書いた」と自身の著作について触れつつ、「監督はお母さまがご存命のうちに、お母さまをリスペクトする映画を撮られた。すごく親孝行」と称えると、富士子の母・千代役の岸本も「私は早くに母を亡くして。母に対しての想いが、今でもすごくある。この映画を通して、お母さんの愛に勝てるものはないなと改めて思いました」と熱っぽく話していた。

自身の母の半生を映画化した木村監督は、「小さな頃から聞いていた話。自分にとって大事な話なので、いつか映画化したいと思っていた」と吐露した。

この日の会場に母親も駆けつけていると照れ笑いをのぞかせながら、ウディネ・ファーイースト映画祭の受賞は「母に一番、最初に伝えた」と報告。母親からは「“暗くするな”と、ずっと言われていた」そうで、「笑いあり、考えさせられるものもあり。そういったバランスを考えていました。やっぱり映画というのは、ポジティブなエネルギーを作り出すものだと思っている」と本作に込めた思いを語る。加えて「間違いなく、この作品は人生で一番大事な作品。それは普遍的で、変わらないこと。関わっていただいた皆さんに、感謝しています」とお礼を述べながら、「最後に母に感謝です」と万感の思いを捧げた。MEGUMIは「お母様の映画を作るのは、太一さんにとって生涯に1回の出来事」だとしながら、「今までにない映画体験になっていると思います。自分も新しいことをやってみようかな、動いてみようかなと、晴れやかな気持ちになれる作品だと思います」と自信をのぞかせて大きな拍手を浴びていた。

【作品情報】
FUJIKO

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