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おいしいもの好き、お酒好きにとって、旅先で出会うその土地ならではのグルメやお酒は何よりの旅の思い出。そこに地元の人との出会いやおしゃべりが加わると、旅の楽しさがぐっと濃いものになります。
女性のひとり飲みを描いた人気漫画『ワカコ酒』でおなじみの漫画家・新久千映さんが新作『女ひとり 日本をゆっくり飲んでみたよ』で描くのは、日本各地のお酒とアテと地元の人との交流です。
飲むこと以外は何も決めず、新久さんが友人や知人を頼って訪れた土地で、お酒やグルメ(主にお酒のアテ)を飲んで、食べて堪能!地元の友人が案内するお店や、新久さんが長年培ってきた嗅覚で見つけたお店で出合う味はどれも食欲をそそるものばかりです。本作を著者インタビューと合わせて紹介します。
※掲載内容は作者がすべて旅をした際に体験した情報によるものです。現在とは異なる場合がありますのでご了承ください。
■『女ひとり 日本をゆっくり飲んでみたよ』あらすじ
今回の新久さんの旅は、日本各地の友人や知人を訪ねて飲み歩くこと。それ以外は決めない気ままな旅です。
鹿児島に到着すると、さっそくふらりと一人昼飲みへ。
夜は友人と合流して焼酎文化を体感し、「とんこつ」や「ごて焼き」など、鹿児島ならではのアテも堪能します。
一夜明け、桜島を見たら…やっぱり朝から飲み歩き。
姫路でも…
友人の案内で訪れた、昼飲み天国エリア・おみぞ筋アーケード街で、昼から4軒をはしご酒。太市のたけのこ煮、姫路おでんなど、地元のお酒やアテを存分に楽しんだのでした。
このように鹿児島、姫路、秋田、福井…と、日本各地を飲み歩いた新久さんにお話を伺いました。
―― 作品のコンセプトである「各地の友人・知人を訪ねてその土地で飲み歩く旅」を思い立ったきっかけはなんですか?
新久さん:いつも家の中か地元のお店で飲むような(書籍の)内容が多いので、今回は「とにかく外に出ること」を軸にしました。全国から行き先を選ぶにあたり、知人のいる都道府県に限定すればいい具合に絞れるだろうということになりました。
■「う、うまい…!」旅先で出会った酒・アテのベスト3
日本各地で様々な店に入り、地元ならではのアテを堪能した新久さん。本作で紹介されたアテからベスト3を選んでもらいました。
●姫路のひねポン
新久さん:「ひね鳥」とは親鳥のことで、特有の歯ごたえがあります。炭火で焼いた香ばしさにさっぱりしたポン酢が絡んで、いくらでも食べられそうです。
●秋田の赤海老の塩辛
新久さん:よほどしょっぱいのかと思ったら塩気がほどよく、海老はぷりっぷりで思わずお土産にも買ってしまいました。
●福井のレアアジフライ
新久さん:地元でとれたての、お刺身と同じ新鮮さの肉厚アジが半生フライになっているなんてたまらないですよね。
同様にお酒のベスト3も教えてもらいました。
●野毛(横浜)のいろいろなお茶割り
新久さん:私にとってお茶割りは「飲みの後半」にほどよいお酒です。ホッピーやビールはもう十分飲んだな…というとき、おつまみに合わせながら延々とおかわりできてよいですね。緑茶・紅茶・コーン茶などバリエーションも豊富です。
●水戸の「和(な)の月」
新久さん:純米酒や燗酒が苦手な方もぜひ試してみていただけたら…と思います。熱めにして一口目を飲むとき、「う…うまい…」と言ってしまいます。お肉や揚げ物や味の濃いお料理などに合わせたときはまた格別で、洋食にも合います。
●和歌山の「車坂」
新久さん:魚介に合いますよ、とおすすめしていただいたお酒を冷酒で。少し甘めで、確かにお刺身の味が引き立ち、また「灰干し」の塩気にもよく合いました。
■女性ひとり飲みの達人が教える、旅先でのお店選びの基準
友人や知人からの情報に頼るばかりでなく、新久さんは自分でも積極的にお店を選び、ひとり飲みを楽しみます。
――慣れない人にはハードルが高い、知らない土地でのひとり飲み。お店の見極め方やマイルールを教えてください。
新久さん:コースや定食のみではなく単品で注文できるメニューがあるかどうかで見極めます。おなかがいっぱいになると飲みが即終了してしまいますから。
あまり長っ尻はしないようにしていますが、お店の方やお客さんと話が弾めばこの限りではないです。そして長めに滞在するからにはいろいろ注文します…という心持ちでいるので、飲み進めるにつれ、だんだんと無意識におかわりしていくようになります(笑)。
***
日本各地でたくさんのお酒&アテを楽しんだ新久さん。どれもおいしそうですね!ディープな旅の目的地、楽しみ方として参考にしてはいかがでしょうか。
取材・文=K.Kunitake
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