「6才のボクが、大人になるまで。」「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイター監督による最新作「ヌーヴェルヴァーグ」の本予告編が公開された。ナレーションを上白石萌歌が担当する。
本作は、第83回ゴールデングローブ賞で作品賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされている注目作。1959年のパリを舞台に、ジャン=リュック・ゴダールの長編デビュー作であり、“ヌーヴェルヴァーグ=新しい波”と呼ばれる当時の革新的な映画運動の記念碑的作品となった「勝手にしやがれ」の製作過程を、当時の映画作家たちとの交流とともに描いた作品だ。
リンクレイター監督は「勝手にしやがれ」のスタイルに倣い、アカデミー比率(1:1.37)のモノクロ映像で撮影を実施。さらに監督にとって初となる、全編ほぼフランス語での製作に挑戦した。主人公の当時29歳のゴダール役には、写真家・モデルのギヨーム・マルベックを抜擢。そのほか、ジャン=ポール・ベルモンド役、ラウル・クタール役、フランソワ・トリュフォー役も、ほぼ無名の俳優陣が演じている。一方で、「勝手にしやがれ」で主演だったジーン・セバーグ役には「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に」にも出演したゾーイ・ドゥイッチ。
上白石がナレーションを担当した本予告編は、凱旋門を背にしたシャンゼリゼ通り、歴史を変えたあの金字塔「勝手にしやがれ」を撮影をしている若者たちの姿から始まる。若き日のジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、そして監督ジャン=リュック・ゴダールだ。革命的作品が生まれる舞台裏。撮影途中にも関わらず「終わり、アイデアが出ない」と途中放棄を宣言するゴダール。そんな彼に対してヒロイン役のセバーグから(すでに監督デビューしていた)「トリュフォーかシャブロルがいい」と言われ、プロデューサーのボールガールからは「こんな働き方を続けるなら撮影は中止だ!」と大目玉を食らう始末。それでも映画作りの夢と情熱を共有した若者たちは撮影の荒波を進み続ける。「息切れするほど、自由に」ゴダールら歴史を変えた若者たちの青春の日々が熱く映し出される。
「映画を観た若者たちが『自分も映画を撮りたい』と思ってくれれば本望です。」と語るリンクレイター監督。そのメッセージに応えるように、「次は、私たちだ。」上白石の力強い言葉で予告編は締めくくられている。
上白石は、「映画へのあこがれと愛の詰まったラブレターのような作品。いつだってあたらしい時代を切り拓いてゆくひとは、型破りで規格外で身勝手で、そしてどこまでも透き通った自由を持っているのだと思った」とコメントしている。そして、上白石にとってのヌーヴェルヴァーグ=新しい波となった作品は?の問いに、映画はジョン・カーニー監督「シング・ストリート 未来へのうた」、音楽はThe Cure「Friday I’m In Love」と明かしている。
7月10日から、新宿ピカデリーほか全国公開。
※記事初出時に見出し、本文に誤りがありました。訂正してお詫び申し上げます。
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