<あかね噺>声優ならではの表現力で喝采を集めた高良木ひかる、“中の人”高橋李依にも「やっぱ声優の表現力スゲー!」と絶賛の声

アニメ「あかね噺」第九席より/(C)末永裕樹・馬上鷹将/集英社・「あかね噺」製作委員会

<あかね噺>声優ならではの表現力で喝采を集めた高良木ひかる、“中の人”高橋李依にも「やっぱ声優の表現力スゲー!」と絶賛の声

6月5日(金) 18:00

アニメ「あかね噺」第九席より
【動画】声優ならではの感情表現が光る、高良木ひかる『芝浜』落語シーン

「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の、末永裕樹・馬上鷹将による落語漫画を原作にしたアニメ「あかね噺」(毎週土曜夜11:30-深夜0:00ほか、テレビ朝日系ほか/ABEMA・Netflix・ディズニープラス・FOD・Huluほかにて配信)。5月30日放送の第九席「表現者」では高良木ひかる(CV.高橋李依)の出番となり、“声の俳優”と呼ばれる声優ならではの感情表現で聴衆を魅了。ひたむきに努力する姿とともに、ひかる役を演じる高橋李依の表現力にも注目が集まった。(以降、ネタバレが含まれます)

■高良木ひかる、声優ならではの表現力で『芝浜』を熱演

学生落語選手権・可楽杯の本選。二連覇中の練磨家からし(CV.江口拓也)が現代風改作落語で会場に爆笑を生んだあとは、ひかるの出番。予選のとき、出場者に握手を求めるファンがいたように、今注目を集める若手声優だ。そんな彼女がどうして急に落語の大会に出場したのか。

代表作も得て、『声優、高良木ひかるです』と胸を張れると思っていたひかるだが、他の声優たちの「ひかるちゃんみたいなルックスだったらなー」、「絶対有利だよね。ビジュアルいい方がファンも喜ぶし」という会話を聞いてしまい、悔しさをにじませる。「作品が評価されたのであって、自分が評価されたわけではない。私は演者、高良木ひかるとして自分の力を試したい。」という想いからひかるは、阿良川一生が審査員長を務める今年の可楽杯への出場を決める。

声優事務所のマネージャー・円は、「芸能界の大御所に認められる事で、実力派に転身を図りたい気持ちはわかるが……何でこんな事を……」と難色を示していた。だが、ひかるの強い想いと彼女の“武器”を目の当たりにし、考えをかえたのだった。
アニメ「あかね噺」第九席より


声優、特に若手声優のルックスにまつわる話は、アニメファンであれば一度は聞くような話かもしれない。SNSには「実際、今は声優のビジュアル露出多いもんね。そこに付く声優ファンも多いし」「声優も歌って踊る時代だからなー、ビジュアル求められるのはある程度仕方ないとはいえ…」といった共感の声が集まる。しかし、ひかるの“武器”とは、容姿でも演技力でもなく“目標のためになりふり構わず突き進むがむしゃらさ”。それを証明するように、ひかるはからしがさらっていった会場の空気を、自分への風向きに変えて見せる。

ひかるが選んだ演目は人情噺の古典落語『芝浜』だ。創意工夫の改作落語で若い世代の笑いを掴んだからしと対照的に、声優ならではの演技力、感情表現でぐっと観客を引き込んでいく。そして、最後は会場からの一斉の拍手と今日一番の歓声を引き出した。

SNSでも「高座にいるのはがむしゃらな表現者だった」「やっぱ声優の表現力スゲー!」などの声が多数集まる。実際、ひかる役を演じる高橋李依は今話の中だけでも、劇中作のサリエル、普段のひかる、『芝浜』の登場人物と、いくつものキャラクターを演じ分け、実力派としての力量を見せつけていた。

■予選とは全く違う、冷えたトーンで朱音の『寿限無』はスタート

審査員長の一生も高評価のコメントを残し、ひかるもほっと一安心の雰囲気。しかし、一生はひかるの表現者としての技量は評価しても、落語の芸は一切褒めていないのが気になるところ。からしのときもそうだったが、本音の部分がうかがい知れないのが怖いところだ。

そんな中、次の演者にいよいよ朱音(CV.永瀬アンナ)が登場する。会場はからし、ひかると続いた好演に、今回の可楽杯はこれで終わったとでもいうような空気になっており、おまけに朱音にとっては因縁の一生が目の前にいる会場。阿良川こぐま(CV.小林千晃)は朱音を心配して様子を見に行くが、意外にも朱音は普段と変わらない様子だった。

聞けば、一生の高座を見に行っていた朱音は当代一の落語を目の当たりにして、「おっ父にした事は許せない。でも高座を観て……落語家をめざすのにアレを認められないのはダサいよなって」とぐちゃぐちゃな感情ながらも、なぜ父・志ん太を破門にしたのか、その理由を知って、前に進みたいという想いを打ち明ける。朱音は一人の落語家として、しっかり成長していたのだ。

高座に付いた朱音が披露したのは、予選と同じ『寿限無』。早口で観客を圧倒した予選のときとは違い、冷めたトーンで、大会の熱に当てられた観客に涼風な落語を届けていく。奇しくもからしが持論した「ニーズに応える」そのもので、違うのは、朱音は阿良川享二の教えから学んだ“気働き”で、計算ではなく自然な行いとして実践していることだった。

視聴者からは、「こぐま兄さん、ただの気働きというけど、それができるのが本当にすごい」「気働きがここで…改めて朱音の成長、落語の学びへの貪欲さが凄いなぁ…」といった感嘆の声が寄せられる。

そして、噺の入口が終わり、ここから“寿限無”が始まるというところで今話は終了。視聴者からは、「ここで終わらせるのホントにイジワル…」「良いところで終わっちゃったぁ…が…そこが良い…彼女の真価を観るのが楽しみだ…‼︎」などのコメントが殺到することに。

落語大会に挑んでいる他の演者と違い、朱音はあくまで落語家として挑む。ここまで出場者の芸を評価していない一生は、朱音の落語をどう評価するのか。次回の『寿限無』に注目したい。

◆文=鈴木康道
アニメ「あかね噺」第九席より




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