タランティーノ、近年のハリウッドは「味のないソーセージ工場」

タランティーノが絶賛

タランティーノ、近年のハリウッドは「味のないソーセージ工場」

6月4日(木) 18:00

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クエンティン・タランティーノ監督が、英国の老舗映画誌「サイト&サウンド」への寄稿で、近年のハリウッド映画を痛烈に批判した。いまの映画界を「かつてハリウッドと呼ばれていた、味のないソーセージ工場」と呼び、そこから生まれる新作の大半は、欠点やミスキャスト、観客への迎合によって台無しになっていると断じている。

コロナ禍以降、新作が公開されるたびに、つい粗を探さずにはいられなくなったと、タランティーノ監督は打ち明ける。いまや映画というものに、寛容な気持ちよりも、つい嫌気が先に立つようになったのだという。

「ここ6年の映画と比べれば、80年代の作品ですら、はるか昔の名画のように輝いて見える」

近ごろは映画を観るより、本を読むほうがましだ、とまで言う。

そんなタランティーノ監督が、唯一「全編にわたって引き込まれた」と絶賛する一本がある。1月にNetflixで配信が始まったサスペンス「Rip リップ」だ。マット・デイモンとベン・アフレックが共演し、「グッド・ウィル・ハンティング」の名コンビ復活としても話題を呼んだ。タランティーノ監督は、ジョー・カーナハン監督の演出から出演陣まで、この一本を手放しでほめる。なかでも脚本は「圧巻」だと評した。

「巧みな仕掛けで、しっかりと見ごたえを届けてくれる、斬新な着想の刑事サスペンスだ」

ほかに名前が挙がったのは、スティーブン・スピルバーグ監督の「ウエスト・サイド・ストーリー」(2021)や、ケビン・コスナー監督が私財を投じた西部劇など数本だ。いずれも気に入ってはいたが、心を奪われるほどではなかったという。コロナ後の数年で、タランティーノ監督を本当に夢中にさせた新作は、「Rip リップ」ただ一本だったことになる。

タランティーノ監督といえば、かねて「監督作は10本で引退する」と公言してきたことで知られる。だが、その10本目がどんな作品になるのかは、いまも明らかにされていない。

【作品情報】
Rip リップ

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