6月1日(月) 2:40
高卒で起業すること自体は可能です。18歳以上であれば成年として扱われ、自分の判断で契約できる範囲も広がります。
ただし、起業できる年齢になったからといって、すぐに安定して収入を得られるとはかぎりません。起業には、商品作りや集客、資金管理、税金、契約などが関わります。例えば、動画編集やWeb制作のように初期費用が少ない仕事であれば、比較的始めやすいといえます。
一方で、店舗を借りるビジネスは家賃や設備費などの固定費がかかるため、売り上げが安定する前に資金が足りなくなるおそれがあります。売り上げが出ない時期が続けば、生活費の確保や借入金の返済に困る可能性もあるでしょう。
つまり、高卒起業のリスクは「学歴」だけで決まるものではありません。大きな借金をして始める、事業計画がない、誰に何を売るか決まっていない…… このような状態で開業すると、リスクはかなり高くなります。
一方、最初は費用を抑え、商品やサービスが実際に売れるかを小さく試す方法であれば、リスクを下げられます。売れる感覚をつかんでから事業を広げることで、大きな失敗も避けやすくなるでしょう。
親が大学進学をすすめるのは、「失敗したときに困らないように」という気持ちが大きいはずです。ただし、大学は単なる保険ではありません。経営、会計、マーケティング、法律などを学べる場所であり、仲間や先生、先輩とのつながりも得られます。起業は一人で完結しにくいものなので、相談できる人がいることは、失敗を減らす助けになるでしょう。
一方で、大学へ行ったからといって、起業が必ずうまくいくわけでもありません。そのため、大学に行くか行かないかを「どちらが正しいか」で決めるのではなく、自分が起業に向けて何を学び、どう経験を積むかで考えることが重要です。
大学に通いながら副業のように小さく始める方法もありますし、卒業後すぐに始める場合でも、専門学校やオンライン講座、起業支援窓口などで学ぶことはできます。
親に「起業したい」と伝えるだけでは、反対されやすくなります。親が知りたいのは、熱意よりも「本当に生活できるのか」「失敗したときどうするのか」といった点でしょう。そこで必要になるのが、「事業計画」です。
事業計画といっても、最初から難しい資料を作る必要はありません。「何を売るのか」「誰に売るのか」「いくらで売るのか」「最初にいくら必要なのか」「毎月いくら売れれば生活できるのか」を、紙に書き出しましょう。また、半年間売り上げが出なかった場合の対策も用意しておくと、親も状況をイメージしやすくなります。
例えば、「卒業後すぐに店舗を借りたい」ではなく、「まずは自宅でできるサービスを始め、3ヶ月で月5万円の売り上げを目指す」と伝えれば、リスクはかなり違って見えます。
創業したばかりの時期は、事業の実績がまだ少ないため、金融機関から資金を借りにくいケースが多くあります。だからこそ、最初から大きな資金を借り入れするのではなく、少ない費用で試す姿勢が大切です。
高卒で起業することは、かなり危険だと決めつける必要はありません。ただし、準備不足のまま大きな資金を使って始める場合、リスクは高くなります。そのため、親の反対はあなたの夢を否定しているのではなく、失敗した後の生活を心配していると考えられます。
そこで、最初は在学中や卒業直後に、小さく試せるビジネスから始めてみましょう。実際に売り上げを作れれば、親への説得材料にもなります。大学へ進む場合でも、起業をあきらめる必要はありません。学びながら事業を育てていく道も選べます。
高卒で起業する場合も、大学に進んでから起業する場合も、失敗しても立て直せる形で挑戦することが重要です。まずは少ない費用で始め、売り上げや支出を数字で確認しながら、相談できる大人にも意見を聞いて進めましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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