犬は単なるペットではなく、家族の一員。そんなふうに考える人は多いだろうし、共感します。
ならば、これは必然だったのかもしれません。3歳のラブラドールレトリーバー・きなこちゃんを飼っているXユーザーの実家の犬きなこさん(@KinakoJicca)は2025年10月1日に一枚の画像をアップ。
「犬フェスにJAFブースがあって免許証つくってもらった! とってもかわいいw」というコメントとともにポストされたのは、きなこちゃんの運転免許証……ならぬ、犬専用の安全免許証でした。
この免許証をよく見ると、きなこちゃんの名前ときなこちゃんの顔がバッチリ写った証明写真、そしてきなこちゃんの生年月日(2022年3月3日)が掲載されています。
加えて、免許の条件には「1.しんごうをまもります」「2.みぎひだりをたしかめます」「3.おうだんほどうをわたります」と列挙されており、種類には「ベビーカー」「一輪車」「チャイルドシート」「三輪車」「自転車」「ローラースケート」とありました。
愛犬家なら欲しいであろう、この安全免許証。どういう経緯で製作したのか、実家の犬きなこさんから話を聞きました。
ワンちゃんはどこでどうやって免許証を取得した?
――この運転免許……ではなく、安全免許証はどういう経緯でつくったのでしょうか?
実家の犬きなこ:
これは、2025年9月28日に大分県九重町で開かれた「ココワンフェス2025」というイベントに出展していたJAFのブースでつくってもらいました。
――また、真正面を向いたきなこちゃんの写真写りがめちゃめちゃいいですね(笑)。この抜群の証明写真はどうやって撮ったんですか?
実家の犬きなこ:
安全免許証を取りたい犬と飼い主さんがブースに並んでいて、順番が来たらJAFの方から渡されたデジカメでパッと撮りました。
――スタッフさんが撮るのではなく、「撮ってくださいね」と飼い主さんにデジカメを渡してきた。だから、こんなに写真写りがいいのかもしれないですね。他人が撮ったら、こうはいかないかもしれません。
実家の犬きなこ:
ハハハハ、たしかにそうですね(笑)。普段から写真を撮るときはこっちを向いてくれるんですけど、長くはもたないので急いでパッと1枚撮って、ニコニコ顔で余裕の一発撮りでした(笑)。
――そこから、どうやって安全免許証はでき上がったのでしょうか?
実家の犬きなこ:
プリンターとつなげて写真を出して、それを切って、貼って、ラミネートして……ということをスタッフさんはされていました。
――ちなみに、きなこちゃんのお名前と生年月日は飼い主さんの直筆ですか?
実家の犬きなこ:
そうです。ラミネートをする前に「氏名と生年月日を書いてください」と言われて、書きました。
これまで以上に「交通ルールを守ろう!」と思うようになった
――でき上がった安全免許証を見たときの感想は?
実家の犬きなこ:
「めっちゃ可愛い!」と思って、テンションがすごい上がりました。あと、「交通ルールを守ります」ってこれだけ大きく書いてあるから、散歩のときは信号を守ったり「ちゃんとしよう!」って思いました(笑)。
――たしかに、免許の条件等に「しんごうをまもります」「みぎひだりをたしかめます」「おうだんほどうをわたります」とあります。実際、きなこちゃんはこれらの安全ルールを守る子ですか?
実家の犬きなこ:
そうですね。人間だけで歩いていたら赤信号を渡りたくなることもあるけど、きなことの散歩のときはちゃんと守っています。安全免許証をもらってからは、これまで以上に交通ルールを守るようになりました。バズったから、「ちゃんとしよう!」って(笑)。
犬フェスにJAFブースがあって免許証つくってもらった!とってもかわいいw pic.twitter.com/ABRPkfuff3— 実家の犬きなこ (@KinakoJicca) September 30, 2025
――「安全免許証を持ってるのに、交通ルールを守ってないじゃん!」なんて思われたら、良くないですもんね(笑)。この安全免許証を周囲の人に見せたことはありますか?
実家の犬きなこ:
職場に持っていって、犬が好きそうな人にいっぱい見せてます。わんこ飼ってる人は、みんな「いいなあ~」「欲しい~」って言っています(笑)。
――この安全免許証がおもしろくて、種類の欄に「ベビーカー」「一輪車」「チャイルドシート」「三輪車」「自転車」「ローラースケート」とありますね。
実家の犬きなこ:
全部、きなこは乗れないんですけど(笑)。たぶん、もともとこの免許証はJAFが人間のお子さん用につくったもので、ちびっ子用なんだと思います。
実は(人間の)ちびっ子を対象に発行されることが多い
というわけで、「安全免許証」はどのようにして生まれたのか? どんな場所で申し込めば製作できるのか? などを教えてもらうべく、JAF広報部本部交通環境部にも話を聞いてみました。
――この「安全免許証」は、どこでどのような申請をすれば作成できるのでしょうか?
JAF本部交通環境部広報部:
主に全国各地で開催される交通安全イベントにて、犬の飼い主への交通安全クイズを通じた啓発とセットで安全免許証を発行しております。犬関連のイベントに限らず、JAFブースを見かけた際にはぜひ会場スタッフまでお気軽にお声がけください。
――この安全免許証は、ワンちゃんのみを対象に作成されるものでしょうか?
JAF本部交通環境部広報部:安全免許証は交通安全意識の向上を目的としており、発行対象を限定しておりません。すべての道路利用者を対象に発行しております。
主に、未就学児から小学生程度のお子様とその保護者様を対象としたイベントで発行することが多く、正式名称は「子ども安全免許証」といいます。
――ワンちゃん限定の免許証ではないんですね! この「子ども安全免許証」を発行するようになったきっかけを教えてください。
JAF本部交通環境部広報部:
全国各地で実施される交通安全イベントには家族連れの来場者が多く、子ども向けの交通安全啓発の一環として発行を始めました。運転免許証に似せた形式で、年齢に応じた交通安全クイズを行いながら発行することで正しい交通ルールの普及・啓発を目的としています。
――いつから発行はスタートしたのでしょうか?
JAF本部交通環境部広報部:
当初は名前を手書きで記した台紙に顔写真をのせ、ラミネート加工したタイプを発行していました。その後、名前や写真をデータで取り込んで印刷するシステムを開発し、2007年10月開催の東京モーターショー・JAFコーナーにて「子ども安全免許証システム」を初めて導入。そこから現在に至ります。
――今まで、何枚くらいの安全免許証を発行しましたか?
JAF本部交通環境部広報部:
2024年4月から2025年3月までの1年間で2240回のイベントを実施し、19万3111枚を発行しました。
――免許を取得したワンちゃんや子どもたち、飼い主さんには安全免許証をどのように使ってほしいですか?
JAF本部交通環境部広報部:
交通安全や事故防止について考えるきっかけにしてほしいです。愛犬との散歩中をはじめ歩行時、運転時などさまざまな道路利用場面で安全意識が高まり、事故の減少につながることを期待しています。
そのためにも、さまざまな場所で「子ども安全免許証」を発行するイベントを今後も開催してまいります。
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というわけで、ワンちゃん用やお子様用の安全免許証をゲットできるチャンスは今後もありそう。是が非でもゲットして、交通ルールを厳守していきたいですね!
<取材・文/寺西ジャジューカ>
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