米Amazon MGM、生成AI使った映像制作に本格参入

Amazon MGM Studios COO アルバート・チェン

米Amazon MGM、生成AI使った映像制作に本格参入

5月30日(土) 22:00

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生成AIが俳優や脚本家の仕事を奪うのではないかという懸念が、ハリウッドで続いている。そんななか、米Amazon MGM Studiosが「人間を強化するためのAI」を掲げ、映像制作への本格参入を発表したと、米バラエティが報じている。

Amazon MGM Studiosは、生成AIを使った映像制作を支援する新ファンド「GenAI Creators' Fund」を立ち上げた。姉妹企業のAmazon Web Services(AWS)と連携し、映像制作に特化したAI制作プラットフォーム「Project Nara」も同時に発表している。映画作家やオンラインの動画クリエイター、新興テック企業に対し、資金とAI制作ツールの利用権を提供するという。

今回のファンドの一環として、Prime Video向けにアニメシリーズ3本の製作も決まった。アニメ「ブック・オブ・ライフ」のホルヘ・R・グティエレス監督による「Punky Duck(原題)」、「スポンジ・ボブ」の生みの親アルビー・ヘクトが米pocket.watchで展開する「Love, Diana Music Hunters(原題)」、米BuzzFeed Studiosの「Cupcake & Friends(原題)」の3作で、公開日は今のところ発表されていない。

Amazon MGM Studiosの最高執行責任者(COO)アルバート・チェンは米バラエティに対し、「最も大切なのは、我々が人間中心であるということだ」と語る。「AIツールは人間の創造性を強化するためのもので、これまで実現できなかったテレビ番組や映画を可能にする」とも続けた。AIを活用する今回の3作品でも、人間の俳優・声優を起用するという。

Project Naraは、AI制作の作業空間として、創作者がすでに使い慣れているMaya、Blender、Nuke、Unreal Engine、Adobe製品群と統合できるよう設計されている。映像生成AIモデルは、第三者の最良モデルと自社開発モデルを組み合わせる「モデル非依存」のアーキテクチャを採用している。知的財産(IP)保護のための来歴追跡機能(プロベナンス・トラッキング)も搭載するという。

AWSの媒体・娯楽・ゲーム・スポーツ部門ゼネラルマネージャー、サミラ・パナ・バクティアールは「Amazonは静かに、しかし計画的に、業界唯一の『一気通貫型AIコンテンツ創造エコシステム』を構築してきました」と強調する。「インフラから創作ツール、配信、創作支援資金まで、すべてを揃えるのはAmazonだけです」と続けた。

Project Naraは、GenAI Creators' Fundに選ばれた制作者だけが利用できる仕組みだという。

【作品情報】
ブック・オブ・ライフ

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