是枝裕和監督の最新作「箱の中の羊」が5月29日、全国公開された。是枝監督が日本映画では「万引き家族」以来8年ぶりとなるオリジナル脚本を手掛け、そう遠くない未来を舞台に、亡き息子の姿をしたヒューマノイドを迎え入れた夫婦の物語を描き出す。
東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた初日舞台挨拶には、是枝監督をはじめ、夫婦役で共演する綾瀬はるかと「千鳥」大悟、亡き息子・翔とその姿をしたヒューマノイドを演じた桒木里夢が登壇した。
映画は第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、4人が現地入り。公式上映後には、スタンディングオベーションが約9分間続いたことも大きな話題になった。
海外の映画祭に初参加した大悟は、「日本ではあれだけ長い拍手は体験したことがないので。みんなで一生懸命やってきた作品ですし、監督がたくさんの思いを注ぎこんだことも分かっている」と前置きし、「でも、5分を超えると、おもろなってくる。これはいつまで続くんだと(笑)。最初は感動していたが、だんだん『いつまでやんねん』という気持ちになった」と本音を明かした。
そんな大悟の言葉に、カンヌ出品10回目を誇る“常連”是枝監督も「希林さん(樹木希林)に『物欲しげに手を振るな』と言われたことがあって、いまもその声が聞こえてくる」と、カンヌ名物でもあるスタンディングオベーションに対して、率直な思いを語っていた。
また、レッドカーペット上では、大悟が綾瀬を紳士的にエスコートする姿も大きく報道されたが、大悟は「緊張はありましたよ」と告白。「日本に帰ってきてから、周りに『すごいですね』とものすごく言われるが、46歳、右手くらいあがる、そらぁ」と振り返ると、綾瀬は「すごく紳士的に、ポコッと手を出してくれた。私も緊張していたが、とても安心感があった」と感謝していた。
レッドカーペット当日に、10歳の誕生日を迎えた桒木は「いろんな人から、おめでとうと言ってもらい、大悟さん、綾瀬さん、監督からプレゼントをいっぱいもらったので、それが一番嬉しかった」と忘れられない思い出を語っていた。
【作品情報】
・
箱の中の羊
【関連記事】
・
【第79回カンヌ国際映画祭】濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」3時間超の長尺にも熱狂的な反応海外記者からも高評価
・
【第79回カンヌ国際映画祭】深田晃司監督「ナギダイアリー」松たか子、石橋静河が紡ぐ繊細な物語に温かい拍手
・
濱口竜介監督「急に具合が悪くなる」ジャパンプレミア開催!ビルジニー・エフィラの来日も決定