米Netflixから巨額の資金を詐取した罪で、ある映画監督が量刑判断を間近に控えている。このほど人気俳優のキアヌ・リーブスが、その監督への寛大な処分を求める嘆願書を担当判事に提出していたことが、米バラエティの報道で明らかになった。対象は、リーブスが2013年に主演した日本題材の超大作「47RONIN」を手がけたカール・リンシュ監督だ。
リンシュ監督は「47RONIN」でリーブスと組んだのち、Netflix向けに自ら企画した新シリーズ「White Horse(原題)」の準備を進めていた。リーブスはこの新企画の立ち上げにあたって、メンター兼初期投資家として深く関与してきた間柄だった。この縁が、今回の嘆願書提出の背景にある。
そのリンシュ監督が、「White Horse」の制作費としてNetflixから受け取った約17億5000万円(1100万ドル)を、契約とは無関係の高級車や暗号資産投資、高級マットレスなどに派手に注ぎ込んでいたとして、米連邦検察に詐欺罪と資金洗浄などで起訴されたのは2025年のことだ。その後、リンシュ監督は25年12月に有罪を認めている。米連邦量刑ガイドラインに基づく刑期の予想は8年から10年とされている。
これだけのことをした人物を、リーブスは擁護に回った格好だ。担当のジェド・ラコフ判事宛に書簡を送り、リンシュ監督を「卓越したアーティスト」と評したうえで、寛大な処分と慈悲を求めたという。同じ表現者の立場として、自分は心理学者ではないと前置きしつつ、リンシュ監督の振る舞いの動機にこう触れた。
「カールには、いったん交渉でまとまった話の規模や範囲を、自分でどんどん広げてしまい、結果として自分自身と取引相手とのあいだに不必要な対立を生んでしまうところがあります」
弁護側は、リーブスのほかにリンシュ監督の母親、兄弟、幼少期からの友人など、複数の関係者からの嘆願書もそろえて裁判所に提出している。リンシュ監督側は、初犯であることや、すでにキャリアを事実上失っていることを情状として主張している。
一方のNetflix側は、被害金として約110万ドル(約1億7500万円)の弁償を求めるとともに、仲裁手続きや連邦検察への協力にかかった400万ドル(約6億4000万円)超の弁護士費用も追加で請求しているという。判決は6月29日に言い渡される。
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47RONIN
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Photo by Theo Wargo/Getty Image