スマホ禁止で知られた米映画館チェーン、一転して「スマホ推奨」に

スマホ禁止で知られた米映画館チェーン、一転して「スマホ推奨」に

5月28日(木) 22:30

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スマホ禁止を徹底してきた米国のある映画館チェーンが方向転換し、常連ファンから反発が広がっていると、米ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

米国の映画館チェーン「アラモ・ドラフトハウス」といえば、過去20年で、上映中のおしゃべりやメッセージのやりとりを発見した客を退場させるほど、徹底したスマホ排除の方針で知られてきた。2025年の映画館の宣伝動画では、「ブラックパンサー」シリーズなどで知られるライアン・クーグラー監督が登場。「映画館で電話を使うのは『七つの大罪』の最初だ。電源を切って、しまって、映画に集中しろ」と語っていた。同様の電話使用を戒める広告は数百本制作されている。

しかし今年、ポップコーンや飲み物をスマホで注文する仕組みが導入された。これまでは、客が紙のメモ用紙に注文を書き、店員が回収していたが現在は、座席ごとに設置されたQRコードから、スマホで注文を入力する形に変わっている。

こうした方針転換に対し、反発の声は著名人にも上がっている。俳優のイライジャ・ウッドは「深く心を痛めるような間違いだ」とSNSで発信。一般ファンも、Change.orgで以前の方針の復活を求める署名活動を始めるなど、抗議の動きを強めている。

アラモ・ドラフトハウスの広報担当者は方針転換の理由として、注文プロセスを効率化できる点を挙げている。加えて、映画のクライマックスにスタッフが通路を歩いて伝票を配るような、観客の集中をそぐ行為を減らせる利点もあるとしている。マイケル・クスターマンCEOは「アラモは唯一無二の映画体験を届ける場であり続ける」と述べ、今後もデジタル体験への投資を続ける考えを示した。

なお、アラモ・ドラフトハウスは、コロナ禍での経営破綻を経て、米ソニー・ピクチャーズ傘下となっている。

【作品情報】
ブラックパンサー

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Photo by Amy Brothers/ The Denver Post//Getty Images
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