吉本ばななの短編小説を映画化し、岸井ゆきのとツェン・ジンホアが主演を務める「シンシン アンド ザ マウス SINSIN AND THE MOUSE」が、第28回台北映画祭に出品されることが決定。監督を務めた真壁幸紀からコメントが寄せられた。
原作は吉本ばななの短編小説集で、第58回谷崎潤一郎賞を受賞した「ミトンとふびん」に収められた一篇。最愛の母を失った主人公・ちづみ(岸井)が、旅先の台北でシンシン(ジンホア)という男性に出会い、喪失感の中で再生していく姿を描く。共演は、藤原季節、中田青渚、伊勢佳世、柄本時生、飯田基祐、リン・チェンシー、エンジェル・リー、リン・メイジェン、余貴美子ら。
舞台は、近代的な高層ビルと、どこか懐かしさを感じさせる街並みが日本に似ているようで、少しだけ違う空気が流れている台湾。「台湾だったら母との思い出がそんなにないかと思って」と、友人・マサミチ(藤原)の誘いに乗り台北を訪れたちづみだったが、どこにいても蘇るのは母(余)との思い出ばかり。台湾人の母を持つシンシンも「僕は、東京も台北も住んでいる気がしないんだ」と、彼もまた自身のルーツからどこにも行き場のない感情を抱えていた。二人で台北の街を巡り何気ない言葉を重ねるうちに、止まっていた時間が静かにほどけていく──。
本作は、6月26日~7月11日まで開催される台北映画祭「星光首映」部門への出品と、ジンホアが「最優秀助演男優賞」にノミネートされ、真壁監督は「もう3年前になりますが、ジンホアさんと初めて会った台北の喫茶店でのことをよく覚えています。その頃は、まさか彼がアンバサダーを務める映画祭での上映が叶うなんて想像もしませんでした。上映会場の一歩外を出れば、そこはちづみとシンシンが心を通わせたロケ地。私たちにとって特別な映画祭である台北映画祭、とても楽しみです」と喜びのコメントを寄せた。
「シンシン アンド ザ マウス SINSIN AND THE MOUSE」は、6月26日から新宿バルト9、シネスイッチ銀座ほか全国公開。
【作品情報】
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シンシン アンド ザ マウス SINSIN AND THE MOUSE
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