【写真】「ホットスポット」で第123回ドラマアカデミー賞で脚本賞を受賞したバカリズム
篠原涼子とバカリズムのダブル主演作「イップス」(2024年放送、フジテレビ系)は、“書けなくなった”ミステリー作家と“解けなくなった”エリート刑事の“絶不調バディ”が絶妙会話術と掛け合いで事件を解決するミステリーコメディー。1話完結のオリジナルストーリーで、コミカルな会話劇と明るいキャラの裏で思い悩む細やかな心理描写がミックスされたドラマだ。人気インフルエンサーコンビが仲違いして、生配信中に殺人事件を起こしてしまうという第2話を紹介しよう。(以下、ネタバレが含まれます)
■ミコと森野は心の葛藤で“イップス”が起きて仕事に支障が出る
タイトルにもなっている“イップス”とは、心の葛藤により筋肉や神経細胞、脳細胞にまで影響を及ぼし「できていたことができなくなってしまう」心理的症状のこと。
ミステリー作家の黒羽ミコ(篠原)と、警視庁捜査一課刑事の森野徹(バカリズム)は、同じ“イップス”状態にあるという悩みを抱えていた。そんな絶不調な2人が仕事から逃避するために訪れたサウナ施設で偶然知り合い、互いの足りない部分を補い合うようにバディを組むことになっていく。
■前回、サウナで出会ったミコと森野がカラオケでバッタリ
第2話は「悪童の生配信、生殺人」。ミコは森野に「小説にしたら面白そうな事件があれば教えて欲しい」と頼む。サウナ施設で起きた殺人事件の現場に立ち会った際に、久しぶりに小説が書けそうな気がしたらしい。そんな中、森野は後輩刑事の樋口一之(矢本悠馬)から、事件現場に来るよう連絡を受ける。とりあえず現場へと向かう森野だが、どうしても規制線の中に入ることが出来ず、カラオケボックスに逃げ込んでしまう。偶然同じ店を訪れていたミコは、森野の姿を見つけ、一緒にカラオケをすることに。
■相方を殺害計画したインフルエンサーのミスとは
同じころ、ミコたちと別の部屋では、過激な企画で人気のコンビインフルエンサー・悪童エクスプレスの“よっちゃん”(藤原季節)と“チョロ”(細川岳)が、緊急生配信を行おうとしていた。企業ウケしそうなネタばかりやり始め、ついにはヤラセにまで手を染めたよっちゃんに、チョロは不満を抱いており、生配信の中でヤラセのことを告白するよう、よっちゃんに約束させていた。そんなチョロのことが邪魔になったよっちゃんは、自殺に見せかけて彼を殺そうと計画。生配信中に酔って具合が悪くなったチョロをトイレに連れて行き、ある方法で殺害する。よっちゃんは、「チョロが自殺した」と生配信で報告するのだった。
本作は「古畑任三郎」(1994年ほか、フジテレビ系)などをほうふつとさせる倒叙式の構成となっており、視聴者は犯人や犯行を先に知った状態から、そのトリックの謎解きを楽しんでいくスタイル。
第2話は、カラオケ店員の孝(たかし)役でお笑い芸人である土佐兄弟の弟・土佐有輝が登場し、殺人事件の犯人であるよっちゃんに話しかける場面が事件解決のポイントとなっていく。「ファンなんです、サインお願いします!『先立つ不孝をお許しください』の孝です」と自己紹介するのだが、それをよっちゃんは“不幸”の「幸」という漢字を使ってしまい、ほころびが生じ始める。そんな小ネタが満載の会話劇を楽しんでほしい。
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