米ベテラン俳優のニコラス・ケイジが、クリストファー・ノーラン監督から長年にわたって電話が来ていないことを明かした。米紙ニューヨーク・タイムズのロングインタビューで、両者の関係に沈黙が生まれた経緯を、自ら振り返っている。
ケイジといえば、「リービング・ラスベガス」(1995) でアカデミー主演男優賞を受賞した個性派俳優として知られる。「ザ・ロック」(1996) などでアクション・スターへ躍進したのち、2010年前後には浪費がたたって多額の負債を抱え、出演作の質が低迷した時期もあった。近年は「マッシブ・タレント」(2022) や「ロングレッグス」(2024) などで再評価が進んでいる。今回の取材は、自身初の連続ドラマ主演作「スパイダー・ノワール」が間もなく Prime Video で独占配信されるのを前にしたものだ。
記者から「ノーラン監督はどの作品をオファーしたのか」と問われ、ケイジが返した答えが「インソムニア」だった。2002年公開、白夜の続くアラスカを舞台に不眠症に苦しむベテラン刑事を描いたサスペンスで、最終的に主演をアル・パチーノが、対立する作家役をロビン・ウィリアムズが務めた。23年前、ケイジはこのノーラン監督作品への出演オファーを自ら断っており、それが両者の音信不通の発端となったのだという。ケイジに提示されたのがどの役だったのかは、本人も今回明かしていない。
電話が来なくなったのはノーラン監督だけではないとも、ケイジは打ち明ける。
「監督たちのほとんどは感情を傷つけられて、もう電話してこなくなる。これまで何度も経験してきた。ノーラン監督もそうだし、ウッディ・アレン監督も、ポール・トーマス・アンダーソン監督もそうだ。みんな僕には電話してこない」
再評価が進むケイジが、ふたたびトップスターの座に返り咲けば、ノーラン監督からも電話がかかってくる日が来るかもしれない。
「スパイダー・ノワール」は5月27日より Prime Video で配信される。
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Photo by Amy Sussman/GA/The Hollywood Reporter via Getty Images