YouTuberが監督した低予算ホラー映画「Obsession(原題)」が、北米公開2週目に興行収入を前週比30%伸ばす異例のヒットとなっている。ワイド公開作が2週目に上昇するのは「ほぼ前例がない」と、米バラエティが伝えている。
監督・脚本を手がけたのは、米国の動画クリエイター、カリー・バーカー監督だ。本作はバーカー監督の長編デビュー作にあたる。同監督は、コンビ「that's a bad idea」としてYouTube上でコメディ動画を発信してきた人物で、2024年に自主公開した低予算ホラー「Milk & Serial(原題)」のバイラルヒットで脚光を浴び、米大手エージェンシー UTA と契約した経歴を持つ。「Obsession」は2025年のトロント国際映画祭でお披露目された後、米ユニバーサル傘下のフォーカス・フィーチャーズが約1400万ドル(約22億円)で買い付け、5月15日に全米2615館で公開された。
ホラー映画は1週目の熱狂で観客動員のピークを迎え、2週目以降は急落するのが業界の常識だ。ところが「Obsession」は2週目に米国の2655館で約2200万ドル(約35億円)を稼ぎ、前週比30%増を記録した。北米累計は5850万ドル(約92億円)、世界累計は7400万ドル(約117億円)に達している。観客評価サイト CinemaScore は「A−」、米国の映画批評集約サイト、ロッテン・トマトのフレッシュ率は94%で、観客の75%を18~25歳の若年層が占めるという。
低予算ホラーが口コミで膨らむ現象は、2017年のジョーダン・ピール監督「ゲット・アウト」以来、米国市場で繰り返し起きている。直近では「M3GAN ミーガン」(2023) や「バーバリアン」(2022)、ニコラス・ケイジ主演「ロングレッグス」(2024) などが同パターンで興収を伸ばしてきた。本作を製作するブラムハウスのジェイソン・ブラムは、「新しい世代の観客は、王道とは違うタイプのホラーをはっきり支持するようになってきている」と米バラエティに語った。
バーカー監督は現在、米ホラー古典「悪魔のいけにえ」シリーズの新作に参加が決まっており、ブラムとロイ・リー製作の新作「Anything But Ghosts(原題)」も撮影を終えている。「Obsession」の日本公開は現時点で発表されていない。
【作品情報】
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悪魔のいけにえ
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