ツアー2勝目を挙げた入谷響の14本に迫る(撮影:福田文平、ALBA)
5月25日(月) 12:00
<ブリヂストンレディス最終日◇24日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>
ツアー2勝目を挙げた21歳の飛ばし屋、入谷響。昨年の「ニチレイレディス」でのツアー初優勝から約1年が経ったが、その間にギアにも変化が見られた。
【写真】シャフト変更のこだわりも入谷響の14本を徹底チェック
まず注目したいのはシャフトだ。1W、3Wともに藤倉コンポジットの『24ベンタスブルー(6S)』へ変更するなど、ウッド系をベンタスシリーズで統一した。
採用したのはシーズン開幕前の今年2月。ただ、シーズン中も調整は続けていたという。
「サロンパスが終わった後に、ドライバーと3番ウッドだけ新しいものに(VENTUSに)替えました。替えた当初は、しなるポイントが違うので少し怖がりながら打っていましたけど、少しずつ慣れてきたかなと思います」
同社担当者によると、開幕当初は『24VENTUS RED 6-S』を使用していたが、気温上昇とともにスピン量が増えたため、『24VENTUS BLUE』をテスト。スピン量が300~400回転ほど減少したことから、「Sky RKBレディスクラシック」から同モデルへ切り替えたという。
今年は『26VENTUS TR』シリーズも発売されているが、入谷はあえて『24VENTUS』シリーズを選択。担当者によれば、新作のほうが飛距離性能は高かった一方で、「切り返しでしなりを感じやすい」というフィードバックがあり、同モデルに落ち着いた。
昨年8月の「CAT Ladies」最終日では、12番終了時点で首位に立ちながら、13番から連続ボギー。さらに15番パー5ではドライバーショットを大きく右へ曲げてダブルボギーを喫した。終盤6ホールで6打落とし、「精神的にもショックだったし、自信もなくなった」と、その後は調子を崩した。復調へ向けて積極的にシャフトを試してきた背景には、こうした経験もあった。
また、アイアンのセッティングにも変化がある。初優勝時は、契約するスリクソンの寛容性が高いキャビティモデル『ZXi5』で統一していたが、現在は5番から7番を『ZXi5』、8番からPWを操作性の高い『ZXi7』にしたコンボセットを採用している。
これも今季からの変更だ。入谷は、「9番やPWでフライヤーしやすいと感じていたので、(ロフト角を)2~3度立てて距離が落ちないようにしました。ZXi5からZXi7に替えることで、ロフト差による飛距離低下が怖かったので、ダンロップの方に調整してもらいました」と説明する。
さらにシャフトも特徴的だ。5番、6番には、“スチール×カーボンの新次元構造”をうたう日本シャフトの『N.S.プロ モーダス3 ハイブリッドHL』を採用。本来はハイブリッド用のシャフトだが、番手をずらしてアイアンに装着している。7番から下はスチールの『N.S.プロ モーダス3 ツアー105』を使用する。
これはメーカー側から提案されたもので、「一回試したら第一印象から打ちやすかったので即投入しました」と、まず5番から変更。その後、6番も同仕様へ移行した。「安定性が増した」という手応えを感じている。
そして、2勝目を支えたのがパターの大胆なモデルチェンジだ。初優勝時はテーラーメイドのブレード型『TPデルモンテTB1』を使用していたが、今年の「KKT杯バンテリンレディス」からはマレット型の『スパイダー ツアーX』へ変更した。
大きな理由は「気分転換」だったという。「マレット型はどうなんだろうと思って、替えてから探り探りやってきました。今は慣れて、ハマってきています。当分はこのままでいこうと思っています」。
今季のパット数は、パーオンホール平均『1.7985』で8位、1ラウンド平均『28.7500』で6位。もともと高いパッティング技術を持ちながら、さらなる進化を求めて試行錯誤を続けている。
【入谷響の優勝セッティング】
1W:スリクソン ZXi LS(8.0°/24ベンタスブルー6S/45インチ)
3W:スリクソン ZXi(13.5°/24ベンタスブルー6S)
2,3U:スリクソン ZXi(17,19°/ベンタス ハイブリッド7S)
5~7I:スリクソン ZXi5(5.6=N.S.プロ モーダス3 ハイブリッドHL S、7=N.S.プロ モーダス3ツアー105 S)
8~PW:スリクソン ZXi7(N.S.プロ モーダス3ツアー105 S)
48,52,58°:クリーブランド RTZ(N.S.プロ モーダス3ツアー105 S)
PT:テーラーメイド スパイダー ツアーX
BALL:スリクソン Z-STAR XV
