「一流の選手」目指し“独自”の取り組み吉田鈴が試合中も2時間のハードトレを課す理由

吉田鈴が3打差を追って逆転優勝を狙う(撮影:福田文平)

「一流の選手」目指し“独自”の取り組み吉田鈴が試合中も2時間のハードトレを課す理由

5月24日(日) 8:42

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<ブリヂストンレディス 3日目◇23日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉県)◇ 6732ヤード・パー72>

ちょっぴり感じる筋肉痛が、むしろ心地いい。プロ2年目の吉田鈴は初優勝、その先の活躍に向けさまざまなアプローチを続けている。



〈写真〉左お尻に注目! 吉田鈴はインパクトにかけてしっかりを引くことで左足体重に!


中止を挟んだことで、2日ぶりのプレーとなった第2ラウンド。序盤は決して調子がいいとはいえなかった。10番からスタートすると、11番で最初に来たのはボギー。16番のバーディで取り返したが、「ショットがニアサイドばかりに外れていた」とスコアメイクに苦労した。

ラウンド中に試行錯誤し、ようやく実ったのが終盤だった。8番パー3で146ヤードを7番アイアンでベタピンにつけると、9番パー5も残り86ヤードの3打目を50度のウェッジで3メートルにつけて連続バーディ締め。これでスコアをトータル5アンダーまで伸ばし、首位と3打差の4位タイとV圏内に入った。

「(番手間の距離は)これまで大きめのクラブでコントロールするような場面が多かったけど、それをやると上体の力が強くなってしまって左に出たり、(ヘッドが)加速せず右に行ったり、しっかりと振れなかった。小さめの番手でしっかり打つように心がけたらいいショットが出始めました」

スーパーショットになった8番も、フルショットで146ヤードというジャストサイズの7番アイアンをしっかりと振り切って奪ったバーディだ。これまで高い球を打ちたい時などに多用していたコントロールショットを封印。始動からフィニッシュまで、体全体を使ったショットで風の舞うコースを攻略した。

雨で中止になった前日の過ごし方を聞いて、驚かされた。「2時間ほどトレーニングをしました」。それもケアのためではなく、加重した状態でのスクワットなどしっかりと筋力を鍛えるものだ。

「下半身の軽さを感じて、出力が上がらない。オフに体を大きくしても一時的なものになってしまうし、継続的にやらないとと思っています。1年かけて筋肉を大きくしよう」。筋肉痛の状態でラウンドもこなすが、「私はそれで調子が落ちないんです」と意に介さない。

取り組み方も独特。「トレーナーの方に相談せず、自分でメニューを考えてそれをやっています」。昨年の秋頃から自分で試行錯誤を繰り返している。「最終的には自分のスイングやトレーニングメニューを考えられるようになるのが一流の選手だと思っている。そこにたどり着くためにやっています」。これにより昨年の最終戦から飛距離も10ヤードほどアップ。スイングスピードは1m/s上がり、42m/sを超えることも増えた。2時間でこなすメニュー数は15種類ほどを数える。

こういった取り組みが、現在メルセデス・ランキング18位につける好調にもつながっている。今週は地元・千葉県での優勝争い。ホールアウト時点では初の最終日最終組の可能性もあったが、それはお預けになった。それでもその1組前という絶好の位置から逆転を見据える。「まずはしっかりとアンダーで回りたい」。鍛え上げられたその足で、一歩一歩、優勝へと近づいていく。(文・間宮輝憲)


<ゴルフ情報ALBA Net>
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