米ドラマ「LOST」「ウォッチメン」を手がけた脚本家デイモン・リンデロフが、自身が解雇された「スター・ウォーズ」の映画企画について明かした。
リンデロフが新「スター・ウォーズ」の脚本家として発表されたのは2022年のこと。だが翌23年には早くも企画から離脱したことが伝えられ、これまで降板の理由は明らかにされてこなかった。「LOST」で世界的なヒットを生み、HBOドラマ「ウォッチメン」で数々のエミー賞に輝いた脚本家・プロデューサーが「スター・ウォーズ」から外された理由について、さまざまな憶測がでていた。
ポッドキャスト「House of R」に出演したリンデロフは、当時の構想を明かした。彼が描こうとしていたのは「『スター・ウォーズ』内部の宗教改革」だったという。
「映画のなかで、ファンの間でずっと続いている議論をそのまま描こうとしていたんだ。『スター・ウォーズ』にファンが求めているのはノスタルジアなのか、それとも改革なのか。ふたつの『フォース』がぶつかり合っている。それを『スター・ウォーズ』の内側で起こる宗教改革として描こう、と考えた。でも、うまくいかなかった。観客にウインクするんじゃなくて、ファンが交わしている議論を真正面から扱う。それがそこまでリスクのあることだとは、思っていなかったんだけど」
執筆そのものも難航したという。リンデロフは「とにかく筆が遅かった」と振り返ったうえで、企画の規模感をこう表現する。
「トーンをどう作るか、正史のどこに位置づけるか、エピソード9『スター・ウォーズスカイウォーカーの夜明け』とどうつなげるか、新しい3部作の出発点にするのかどうか。どの問いも、あまりにも大きすぎる。巨大タンカーの舵取りみたいなものでね。ハンドルを切っても、ほんの少し向きが変わるのに5分かかる」
「スター・ウォーズスカイウォーカーの夜明け」(19)のあと、「スター・ウォーズ」の新作映画は迷走が続いてきた。「ゲーム・オブ・スローンズ」のデビッド・ベニオフとD・B・ワイスは19年に3部作の構想ごと降板し、その後発表されたマーベル・スタジオのケビン・ファイギの企画も23年に頓挫した。
「スター・ウォーズ最後のジェダイ」(17)のライアン・ジョンソン監督に託された新3部作も、長らく動きがないまま事実上消滅している。スカイウォーカー・サーガ以降の「スター・ウォーズ」をどう描くかという難題と、ルーカスフィルム側の方針の揺れが背景にあるとみられる。リンデロフもまたその犠牲者のひとりとなった。
そんななかで控えているのが、7年ぶりのシリーズ最新作「スター・ウォーズマンダロリアン・アンド・グローグー」だ。本作が今後の「スター・ウォーズ」の行方を占う1本となるかもしれない。
「スター・ウォーズマンダロリアン・アンド・グローグー」は5月22日、日米同時で公開される。
【作品情報】
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スター・ウォーズマンダロリアン・アンド・グローグー
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